>>833続き)

もちろん、AIに指示を出しているのは人間ですが、筆を走らせるのはAIです。
『CHIMNEY TOWN Landscape』では、AIが描いた絵のNFTが毎日(22時に)2点ずつ販売され、そして毎回即完。

お気づきのとおり、これは、AI×NFTというだけでは、このイラストに価値は無く、
そこに『えんとつ町』というブランドがのることで、価値が発生しています。

今、クリエイターに残された道は、
「①ブランドを作ること」か「②ブランドに乗っかること(巨人の肩にのること)」の二択ですが、①は難易度が高すぎる。

そして、大半のクリエイターは「私が全部やりたいっ! 手柄は全部私が欲しいっ!」
という性格を搭載しているので②を選ばないので、ここからは、かなり苦しくなりそう。

■作曲×AI

こんなことを言うと怒られますが、「コンセプトアート」の領域で人間がAIにボロ負けしたように
(※少なくとも西野は白旗をあげた!)、「作曲」の領域でも、「人間 vs AI」は完全に勝負がついたと思われます。

「人間はAIが作った曲に勝てない」というわけではなく、
「『素手で戦う作曲家』は、『創作過程でAIを使用している作曲家』には勝てない」が正しい。

AIにラフ曲を1000曲ほど作らせて、その中から、イメージに近い曲を選び、曲を整えていく。
元ネタが他の作曲家(人間)なら「パクり」になりますが、AIならば「パクり」にならない。

創作活動は「ゼロから生み出すこと」よりも、
「すでに、ある程度の形になっているものを、イイ感じに整えること」
の方が遥かに難易度が低く、最初から最後まで素手で戦う作曲家は、「0→1」の部分をAIに任せる作曲家に、
最後は物量で負けてしまいます。