>>851続き)
 
■「やりたいこと」は【天から降ってくるもの】ではなくて…
 
さて。こんな仕事に就いているもんですから、全世代の人間と喋る機会があります。
 
学生の悩みはいつの時代も大体同じで「やりたいことがない」「やりたいことが見つからない」です。
この悩みに対しては、これまで何度もお伝えしてきたのですが、
そもそも自分が過去に『やりたいこと』を見つけた時に、「どういう見つけ方をしたか?」から考えると、
おのずと答えが見つかる気がしています。
 
大体の場合は、「友達に誘われて」なのか、「暇を持て余して」なのか、
「将来的なことを考えたわけではなく、ただの出来心で」なのか、「たまたま打席に立たされて」なのか、
とにかくヒョンなキッカケでやることになって、それがたまたま上手くいって、たまたま友達からの評判を得て、
なんか気持ちよくなっちゃって、「次は、もっと工夫してやってみよう」という気持ちが芽生えて、
それが「やりたいこと」になっている。
 
つまり、「やりたいこと」は【天から降ってくるもの】ではなくて、
【とりあえず始めてみた先にあった「小さな成功体験」が連れてきてくれるもの】で、
当たり前だけれど、何もしなかったら「やりたいこと」なんて絶対に生まれない。
一度もバットを握ったことがないヤツが「ホームランの打ち方が分からない」と頭を抱えているようなもので、
「そりゃそうだろ」って話です。
 
そして今日は、このアドバイスに説得力を持たせる為の時間にしようと思うのですが…
繰り返しますが、僕は今、ニューヨークで上手くいったり、上手くいかなかったりして(大体、上手くいかない)、
毎日もがいています。
 
一日20時間ぐらい働けているわけですから、「契約」や「交渉」など、やりたくない仕事も含まれてはいるものの、
大枠で言うと「やりたいこと」をやっているのだと思います。
じゃないと、身体も心も持ちません。