キングコング西野公論 502
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キングコング西野公論 501
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(※2015年10月4日に辞める宣言、2018年7月18日に「とっとと離れる宣言」をしたが継続中)
・Facebook(2013年2月11日-)
http://www.facebook.com/akihiro.nishino.16?id=100003734203517
・Facebook/公式(2016年10月11日-)
http://www.facebook.com/AkihiroNishino.official/
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https://voicy.jp/channel/941/676193
世界のエンターテイメントの現実
2023年12月09日
(*前説・要約)
・>>906の写真からやんわり(歌手の)Chemistry感が匂ってる。角度とか。
(以上)
■ブロードウェイの厳しすぎる現実
2023年現在、いろんな発信者がオンラインサロンをやられていますが、
今は僕のオンラインサロンが一番面白いと思います。
理由はシンプルで、ブロードウェイで死にかけていて、その様子を包み隠さず全部発信しているからです。
ブロードウェイ村に、プレイヤーではなくて、作り手として入ってみて、
そこで触れる景色、トラブル、情報のイチイチは、テレビにもラジオにもネットにも載っていなくて、
日本中どこを探しても、西野亮廣のオンラインサロンでしか確認できないので、
エンタメ屋さんは勿論のこと、海外展開を考えているビジネスマンは必ず目を通しておいてください。
今この情報を知るのと、10年後に知るのとでは、天と地ほどの差が生まれると思います。
さて。そんな今日もニューヨークから、ニューヨークかぶれをした放送をお届けしようと思います。
今日は「若手」と呼ばれる世代の人達と、「若手」を育てる世代に向けてお話しします。
ブロードウェイ(世界戦)の厳しすぎる現実についてです。
Voicyでも何度もお伝えしていますが、ブロードウェイは「ブロードウェイ村」で、村に入って、
村のルールに従わないと、何もさせてもらえません。
日本人同士でドリームチームを結成して乗り込んできても、
「素晴らしいね。応援してるよ」と跳ね返されて終わりです。 (>>914続き)
ときどき日本のテレビで、「俳優の○○さんがブロードウェイを熱狂させています!」とか
「アーティストの○○さんがブロードウェイを熱狂させています!」みたいなニュースが流れますが、
あのほとんどは、お金を出して、ブロードウェイの劇場を借りて、
日本から日本人を呼んだり、現地でタダ券を配って、客席が埋まっている絵を撮って、
さもブロードウェイの民が熱狂しているかのように流しているだけで、
実際、ブロードウェイの人はそんなイベントがあったことさえ知りません。
つまるところ、その俳優の「広告」や「ブランディング」です。
ネパールの方が日本の300~400キャパの劇場を押さえて、地元ネパールの方や家族や、
日本のネパール料理屋の関係者を招いてライブをしたところで、
僕らは、そんなライブの存在を知らないじゃないですか?
それを「我らがネパールのアイドルに、日本人が今、熱狂しています!」とネパールで報道しているようなものです。
「してねーよ」という(笑)
■ブロードウェイコミュニティーに入るのはメチャクチャお金がかかる
やっぱり、ブロードウェイに根を張って活動するには、ブロードウェイコミュニティーに入らなきゃいけないのですが、
そもそもの問題として、他国のコミュニティーに入るのって、メチャクチャお金がかかるんです。
まず「住む」か「通う」か、という選択を迫られるわけですが、大手企業の駐在員なら会社でVISAをとってくれますが、
表現者がおいそれとVISAなんて取れないんです。
アメリカ進出を表明したウーマンラッシュアワーの村本君が、なかなかVISAをとれずに苦戦していたと思うのですが、
日本の漫才の番組でチャンピオンになった人ですら、そこで躓いちゃう。
VISAが無かったらコッチで働いちゃダメなので、観光で何度も来るしかないわけですが、
観光で来ている人をビジネスパートナーに選ぶ人なんていないわけで、付き合いはあったとしても、
それはどこまでいっても表面上のそれでしかありません。 (>>915続き)
僕がとっている形は、「アーティストVISAを取得して、何度も通う」ですが、飛行機代だけでも
往復50万円とかがかかったりして、そこからホテル代やら何やらかかってきます。
現地のクリエイターと一緒に脚本・演出・音楽を詰めていく作業は一朝一夕ではなく、
やはり、何度も何度も通わなければいけません。
その都度、飛行機代がかかり、ホテル代がかかり、何より、アメリカのスタッフを雇うお金がかかり続ける。
昨日のオンラインサロンの記事では、ブロードウェイ戦にかかる予算を1円単位で共有させていただきましたが、
スタートに立つまでに、田舎に一軒家を三軒建てるぐらいの予算がかかります。
で、これはビックリする話なのですが、来年1月18日と19日に僕らは劇場をおさえて、
投資家や関係者向けのリーディング(台本を持ちながらの)公演をおこなうのですが、
劇場なので、ここには一般客も入れていいのですが、お金をいただいちゃダメなんです。
つまり、決して安くないお金を支払って劇場公演をおこなうのですが、売上は一円も作れません。
ブロードウェイで本腰入れてやる時に最初に「お金はありますか?」と聞かれるんです。
「お金が用意できなければ、挑戦すらさせてもらえない」という世界線です。
「いやいや、どうにか手弁当でいけるだろう?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、違うんです。
昨日もお伝えしたとおり、コチラは「ユニオン(労働組合)」がシッカリしていて、
「それをやりたいのならば、このスタッフを二人以上雇ってください」という決まりがある。
「そのスタッフに具体的な仕事が無くても」です。
雇わなきゃ、始められないんです。 (>>916続き)
■「お金を用意できないと始めることすらできない挑戦」は確実にある
冒頭で「若手と、若手を育てる世代に向けてお話しします」と言いましたが、
今日の話をよくよく覚えておいてください。
あなたがエンターテイメントに汗を流し、チーム一丸となって素晴らしい作品を作る。
その体制を整える為に『お金』の問題と向き合った時、日本では必ず「銭ゲバだー」という批判の声が上がります。
今年出した『夢と金』という本にも書きましたが、そういった日本人の批判は全て知識不足からくる寝言です。
世界には「お金を用意できないと始めることすらできない挑戦」は確実にあって、
あなたが仕事で結果を出し続ければ、必ずその挑戦に直面することになる。
その時に終わってしまわない身体を今のうちから作っておいてください。
これがエンターテイメントの現実です。
ニューヨーク・ブロードウェイから西野亮廣がお届けしました。
(*終わり) レス数が900を超えています。1000を超えると表示できなくなるよ。