>>33続き)

・お客さんからすると、完成品は先々見れるが、完成するまでの期間っていうのは見れない。
 で、お客さんにその選択肢を与える。払い戻しにするか、稽古の様子をお見せするか。
 けっこうな方が、稽古の様子をフツーに見たいよなと。
 衣装も着てなくていいし、スタッフが「照明もうちょっと右に寄ってくださーい」といった様子をずっと見せる。
 それはもう、めちゃくちゃレアなんで。

・誤っちゃダメだなと思うのが、作り手は素晴らしい完成したモノを見せたいってそりゃ思うんだけども、
 ファン心理をもうちょっと考えた時に、完成したものは見たいけど、制作過程も見たい。
 希少価値ってことを考えると、完成品って希少価値高くないんすよ。だってずっと見れるから。
 東京タワーも制作途中の方が(略) ダイヤモンドも道端にゴロゴロ落ちてたら(略)

・なんなら、こんなこと言ったらアレだけど、普通のチケットより高く販売しても完売しただろうと思う。
 地方から舞台を見に来てる子からしたら、稽古見て、時間が来たらキャストさんが全員お見送りしてくれて、
 全員で握手しますみたいな、そういうのをひとつ付けたらお客さん満足だよ!
 「あぁ良かったな、私はコッチを見れたんだ」っていう、すっごい貴重な体験させてもらったっていうことで、
 むしろコッチ見れて良かったっていう、絶対そっちになるんで。

・返金して下さいっていう人には当然返金対応するけど、普通に制作過程を見たいって人が結構いると思う!
 その2つの選択肢を渡した時に、僕の肌感だと、9割ぐらいの方が、
 「いや、稽古見たいです。お金払って、このままのチケットで」って方がいらっしゃると思う。

・なんか、そこがスゲー大事だなと思いますね。
 トラブルが起きた時に、これをどうネタにしてやるかって考えるのが、スゲー重要なんじゃないかなと思います。

(*終わり)