>>80続き)

先日、日本のバレエ界についてお話しした時に「プライドを守る前に、家族を守ってやれよ」
と言ったのは、日本のあらゆる芸術家やエンタメ屋に思うところでして、
「労働環境の見直し(新しい収益源を探り続ける)」は本当に大切だなぁと思います。
 
■「短編作品の売上で、短編作品が作れる」という未来を目指した方がいい
 
さて。そんなことを諸々踏まえた僕らの最新作が間もなく完成します。 
チョイチョイお耳に入っているかもしれませんが、コマ撮り短編映画『ボトルジョージ』です。
 
これは2019年に堤大介監督と二人でスタートさせた企画で、途中でパンデミックに見舞われたり、
お互いの勝負作の制作が押しちゃったりして、何度も何度も消えかかったのですが、しぶとく粘り続け、
ドワーフの松本プロデューサーに泣きつき、やっとの思いで、先月、無事に撮影がクランクアップしました。
 
現在は、6月にフランスで開催される世界最古&世界最大規模のアニメーションの祭典
『アヌシー国際アニメーション映画祭』に出品すべく、最後の編集作業にあたっているところです。
 
仕事でご一緒させていただく関係者の方に、「今、こんなのを作ってまして…」と僕のスマホで
コッソリと作品の一部をお見せしているのですが、これがメチャクチャ評判が良くて、
海外の映画祭も少し期待できるんじゃないかなぁと思っています。

┃まぁ、そりゃ目の前でね、西野がこうやって
┃「どうですか」って見せてて、
┃「いや、こりゃクソですね」とは言えないけどね(笑)。
┃それを踏まえた上で…そんな事、今までやってるから!
┃業界人がオベッカで言っているのか、
┃ホントに思って言ってるのか、そりゃもう分かりますよ。

あまり言いすぎると、箸にも棒にもかからなかった時に恥ずかしいから言いたくないのですが、
(先日もお伝えしたとおり)こうして言っていかないと、海外の映画祭の存在すら知られないので、
そこそこ覚悟を決めて言うようにしています。