>>924続き)

概ね「確かになぁ~」という感じになっているのですが、いくつか「おや?」と思うところがありました。

たとえば、「ブルーカラーでAIに代替されやすい職種」の中に『販売員』とあります。
たしかに「無人コンビニ」なんて話も聞きますし、セルフレジも見かけるようになりました。

ただ一方で、アパレル業界で(メガネ業界や飲食業界でも)今起きているのは
「どの服もオシャレだし、値段で差別化も図れないんだから、販売員にファンを付けていくしかないよね」
という『人検索』で、AIとは対極にあります。

これらの業界に入り込んでいるAI技術は、もっとクリエイティブの部分であり(だから技術で差別化が図れない)、
「販売」に関しては『人』で勝負…という感じになっています。
AIを差し込む場所が『将棋』に近いんです。
「インプットはAIで、アウトプットは人」みたいな。

更に面白いのは、(2020年11月の時点で)「ホワイトカラーでAIに代替されにくい職種」に分類されている
「美術家・デザイナー」です。

サロンメンバーさんの皆さんなら御存知だと思いますが、『バンドザウルス』の絵を描いているのは、
美術家ではなく「AIを使った一般人」であり、『プルスサステナ』の洋服をデザインしているのは、
デザイナーではなく「AIを使った一般人」で、すでに熱狂が生まれ、お金が生まれています。

実際、僕が働いている業界でも「コンセプトアートは人じゃなくて、AIに任せれば良くね?」という声がよく聞こえます。
「非定型業務だから、AIは脅威じゃない」とタカをくくっていたら、とんでもない。
「ビジュアル創造は、人間にとっては非定型業務かもしれないが、
その内容は『これまで見てきたモノの編集作業』であるから、実はAIの超得意領域だった」
というのが2023年の見解です。

つまるところ、僕たち人間はAIを見くびっていて、それよって未来地図が大きく変わりました。
#面白い
#望むところじゃん