>>409
現代の状況は正に君の言ってる通りだろう。

だが、このような状況に疑問はないだろうか?
なぜ、肉欲の伴う自由恋愛がこれほどまでに浸透してしまったのだろう?
結局のところ、性の解放は輸入された文化に過ぎない。
欧米でさかんに持ち上げられた事象が数年遅れで日本にも波及する。
それが、良いものであれば素晴らしい。

だが、性の解放が良いとは全く思えないのである。
セックスを軽いものとして位置づけた結果、望まない妊娠によって年間
多くの中絶がなされている。夏休みには10代の女子が産婦人科に溢れかえるそうだ。
かつては、性の抑圧というのは宗教を主としてなされた。
ただ、それはご存知のように人間の幸福を求める欲求によって打ち砕かれ
避妊薬や避妊具の登場によって性の解放を止める術はなくなった。
せいぜい、一部の宗教信者や厳格なモラリストによって処女性は守られている。

このような現状がある。
それでもなお、私は声高に叫びたい。避妊薬も避妊具も絶対的安心の支柱にはなりえないということ。
間違った使用法による失敗のリスク。欲望の暴走による生でのセックス。
フェラチオをされたからといってセックスをおあずけになるのは辛い。
セックスしたからといって、避妊具をつけながらでは味気ない。それが人の欲望だ。
だからこそ、セックスを軽んじる文化は危険なのだ。
望まない妊娠、中絶、不妊症、精神的被害など、いずれも女性に大きな傷を残す。

このような重大な問題が孕んでいるにもかかわらず、どうして、今の浮ついた社会に
迎合しなければならないんだ?欲望を制御できない人間は動物となんら変わらない。
だから、私は、処女性を尊いものだという考えを改めるつもりはない。
また、多くの女性が処女性を重んじる人間を軽蔑するという風潮を悲しく思っている。
処女性を重んじるような社会とはつまり、女性を大事にする社会でもあるにもかかわらずだ。