PCR法が発見されてから本格的に調べられた
Y染色体のDNAは 父系遺伝する。

これは男系子孫にのみ伝わっていくので歴史的な調査に用いられ、
(男系が続いていたならば)人種のルーツの祖先を正確に辿っていくことができる。

ただし、Y染色体にあるDNAのうち、機能を持つ遺伝子はきわめて少ないので、
初代の人の体型・体質、能力や性格などの遺伝子の特徴が代々その子孫に伝えられることはなく、
あくまでも過去の歴史のしるしである。
(大部分の遺伝子は、父と母から伝えられる”常染色体”と、
 母親のみから伝えられる”X染色体”上にあるので、
 その具体的に現れる遺伝子セットの特徴は、数代で立ち消えになる。)