ノルウェーは、議員などの女性の割合をあらかじめ一定数割り当てる「クオータ制」発祥の国。
1970年代初めに導入されました。
当時、ノルウェー初の女性党首を務めていたベリット・オース氏が、
「男性集団に、女性がひとり入っても意見の主張はできず、特別視されるだけ」と、党の要職に就く人や、候補者の構成を“強制的に”男女半々にしたのです。

経済界は、すでに重要なポストの多くを男性が占めていたことなどからクオータ制に強く反発しました。
しかし、2003年に、政府が会社役員に占める女性の割合を少なくとも40%に設定する政策を決定。
罰則もあったことから、経営者たちは役員クラスや管理職にふさわしい女性を育成するプロジェクトを立ち上げ、以後、ノルウェーのGDP=国内総生産は右肩上がりを続けています。