◆【日本の議論】 離婚訴訟で増えつつある「冤罪DV」 
  証拠なく認定されるケースも 夫には「おっさん、ざま〜みろ」とメール

「冤罪(えんざい)DV」という言葉がある。
子供を連れて別居した妻が、離婚の理由として裁判で
「夫からDV(ドメスティック・バイオレンス)を受けた」と
虚偽の主張をすることを指すが、
最近の家事法廷でDVを認めないケースもみられる。

“冤罪”を晴らした夫は「かつての痴漢冤罪と同じで、
女性の言い分がそのまま認められがちだ」と指摘。
専門家からは「裁判や行政手続きを有利に運ぶための虚偽の主張もある」と
慎重な判断を求める声もあがっている。

■DVの証拠写真を捏造?

関東地方の40代男性は「暴力をふるわれた」として
40代の妻から離婚や慰謝料などを請求されたが、
家庭裁判所は平成23年10月、妻の訴えを棄却した。
妻は男性が「夕食を準備した食卓をひっくり返した」
「馬乗りになって髪の毛を引っ張った」「就寝中に起こし頭を殴った」と
主張していたという。

男性は否認し、家裁も判決で「DVを裏付ける証拠はない」と判断。
妻が提出したあざの写真について、
妻が撮影日や撮影場所を後になって訂正したり、
「(夫の)暴行によるものではない」とあいまいな発言をしたことなどを
重視したとみられる。

>>2以降に続きます。