普通に考えれば、女子の身体能力は男子の身体能力にくらべて、
明らかに劣っている。
ただ、劣っている者を劣っているとしてけちょんけちょんに
けなしても、いじめてるみたいで、見ているほうもたいして
面白くない。
それに対して、ふだん強いとされているものがやられたりすると、
意外な面白さがあって、見ているほうも思わず笑ってしまったりする。
女子を持ち上げ、男子を笑うというのは、本来は、
こういう素朴なものだった。
その背景には、「でも、本当は男子のほうがすぐれているんだけどね」
という、べつに言う必要もない当然の認識があった。
ところが、何を勘違いしたのか、
本当に男子が劣っていて、女子が優れている、と思い込む馬鹿が
あらわれてきた。
その馬鹿は、男子を本当にけなしてもよい、と思い始めた。
とするならば、男子が、本当に劣っている者を明らかにしないとね、
と思い始めたのも、必然というものであろう。