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環 @fuyu77

RT、先週『The Red Pill』を見て、私の感想を簡単にまとめると「演出的には面白かったけれど、
ドキュメンタリとしての手法に大きな疑問があり、支持できない」というもの。以下、詳細に述べる。

問題点は2つある。まず挙げられるのは、フェアな取材姿勢を表面上装いながら、徹底的に
MRAを擁護し、フェミニズムのネガキャンを行う構成になっていること。

最序盤に「A Voice for Men」に溢れる女性蔑視的表現に監督が困惑する描写があるにも
関わらず、MRAのミソジニー的側面の掘り下げは劇中で一切行われない。一方で、一般に
フェミニズムのネガティブな側面としてイメージされる過剰な攻撃性や、男性の事情への
無理解はこれでもかと描写される。

もう1つこの映画の大きな問題点として挙げられるのは、女性でフェミニストを自認していた
監督が終盤でMRAを支持し、「フェミニズムを捨てる」に至った経緯がまったく分からないこと。

直前まで「困惑していた」はずが最終盤で突然レッドピルを飲んだように態度を豹変させた
監督に対しては、「コイツ何も考えてないんとちゃうか?」という疑問が湧く。

最終盤に日本語字幕で「(監督である私は)フェミニズムを捨てた」という趣旨の内容が出た
けれど、仮にMRA側に付くとしても、ジェンダー考察の基盤となる意味でのフェミニズムは
残るはず。この邦訳が正確なら、「監督はフェミニズムのことを何も知らないニワカなのでは?」
という疑念が出て来る。

以上述べた根拠により、私の見方では、監督のフェミニストとしての信頼性がゼロ、ドキュメン
タリの作り手としての信頼性もゼロであり、『The Red Pill』はドキュメンタリとして評価に値する
最低水準のクオリティを満たしていないと結論せざるを得ない。

15:52 - 2018年7月28日
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