2次フェミニズムについて少し触れておく。

2次フェミニズムは戦後間もなくして生まれた運動である。
60年代から70年代。これらの時代は目まぐるしい技術発展によって
男の人生は希望豊かなものになった。魅力的な職業が次々生まれ、
労働環境はどんどん改善していった。人々の生活に余裕が生まれたのである。
そこで生まれたのが女性蔑視だ。

貧困国でフェミニズムが根付かない理由は前にも書いたが、
とにかく生活が厳しく、生き残る為に必死であるが故に
男には女を蔑視するという発想にはならない。

発展途上国ほど女性蔑視が酷いと信じて疑わない人が多いが、実は先進国ほど女性蔑視が起こりやすい。
現にネットでどれだけ女叩きが行われてるか…。ちょうど60年代から70年代くらいから純粋な意味での
専業主婦が生まれた時代だ。実はそれまで女も、勿論、主たる労働は男性中心だが、働いていた。
一部で昔から専業主婦もいたがそれは上流階級の女だけだった。ちなみに1次フェミニズムはこういった上流階級の女から始まった。
話を2次に戻すと、多くの人達が初めて、男性は完全に働く専門で女性は家にいればそれで良い社会になった。
この関係性は男達が女を下に見始めたきっかけになった。これまでの家父長制度ではそれぞれ生き残る為に役割分担をし
必死に生きてきたのだが、余裕が出て男性の優位性と言うのがはっきりと出てきてしまったのである。
これがフェミニズムの原動力の一つ。全ては人間の歴史から見て近年に始まったこと。

問題はこういった歴史が歪曲され、女性は常に差別されてきたという間違った事を多くの人が信じてしまい、
そのせいで女性は被害妄想の塊と化し、もはや手を付ける事が出来ないという所まで来てしまったところ。
正しい理解があれば健全な男女関係が社会で築く事が出来るのに年々難しくなってきた。