「しかし、(女の子が多少悪いことをしても)大人たちはどうして
黙認しているのだろうかね。なぜ、注意しないのか。むしろ、世の中全体が
女の子たちを持ち上げているような影さえ感じるのだけれども。
最近、俺は映画やテレビから仕事の話が来ても、興味を持てずに、
断るのが多かった。大概若い女の子が主人公で、男の姿が一つもないからなんだ。
テレビも雑誌も若い女性が中心で、 同じようなストーリー。戦争を伝えるにも
過剰に着飾った女子アナや女のナレーション。中には感じの良い女性もいるけど、
つまらない女性たちがたくさんのさばっている。そんな女社会が俺は嫌いでね」
(1994年8月号『新潮45』での菅原文太さんのコメントの一節)