ウェットな人間関係を避けることがドライな個人主義だと勘違いしている若者が増えた。
最終的には俺は俺だと腹をくくる倫理は必要だが、人間は他人との交わりの中でしか
自分の輪郭を確かめることはできない。
そもそも人間関係とは他人の心に土足で上がり込むもの。
傷つくことを恐れるデタッチメントを個人の自由、人それぞれで正当化するのが今の日本。
こういう他人に深入りすることを恐がる心理は若年層になる程顕著に現れる。
人に迷惑をかけないという思想は昔からあるが、人間の攻撃性そのものを否定するのは
戦後民主主義のみに見られる特徴。