[書籍紹介]

『矛盾社会序説 その「自由」が世界を縛る』 (御田寺圭著, イースト・プレス, 2018/11/17)
https://www.amazon.co.jp/dp/4781617263/

建前ばかりの社会が目を背け続ける「透明化された存在」の話を始めよう。ネット上で賛否を
巻き起こした『白饅頭note』、遂に書籍化。

社会が「自由」を謳歌するには「不自由」をこうむる人柱が必要不可欠であり、耳あたりのよい
建前の背後で、疎外された人びとの鬱屈がこの世界を覆っている。現代社会の「矛盾」に切り
込み、語られることのなかった問題を照らし出す。


(本文より)

「かわいそうランキング」下位であるということは、ほとんどの人からかわいそうと思ってもらえ
ないどころか、その存在を認知すらされず「透明化される」ことを含意する。場合によっては、
「自己責任だ」「自業自得だ」と石を投げられることすらあるかもしれない。そうした人びとの、
誰の目にも触れることのなかった小さな祈りを、本書の19編にまとめたつもりである。


(推薦の声)

「古びた矛盾を終わらせ、本当の"公正さ"を取り戻すために。これはその議論の土台となる
べき素晴らしい本だ。」 
(佐々木俊尚, 作家・ジャーナリスト)

「"かわいそう"は正義か? SNSが可視化した私たちの関心と無関心を語る等身大の論考集。」
(飯田泰之, 明治大学政治経済学部准教授)