男性社会の幸福な女性たち (すもも, 2019-05-06)
https://note.mu/sumomodane/n/n6b94ad04b0d4

<盛り上がるフェミニズム>

近年、日本におけるフェミニズムが盛り上がりを見せている。「#MeToo」が2018年の「ユーキャン
新語・流行語大賞」候補の30語にノミネートされたり、上野千鶴子氏の東京大学の入学式の
祝辞が話題になったり、企業広告の何気ないジェンダー表現が次々と燃えている。

特にジェンダー表現への圧力に関しては、2014年の人工知能学会の学会誌の「ほうきと本を
持つ女性型アンドロイドのイラスト」の表現がネット上で批判されて以来、年々、ジェンダー表現
に対するフェミニストたちの攻撃が増している。2019年は1〜3月のたった3か月で、過去の1年
分の件数が炎上しているというハイペースである(表の黄色部分)。

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<漠然とした不満>

フェミニストたちの盛り上がりの背景には、日本社会を”ざっくりと”「男性社会」だと認識し、
その中で生活することに対する漠然としたフラストレーションがあるように思う。

統計的事実として多くの女性が日本を「男性社会」だと感じている。内閣府「男女共同参画
社会に関する世論調査」では「それぞれの分野で男女の地位は平等になっていると思うか」
という質問を様々な分野について訊ねている。その中で「社会生活全体」「政治の場」「社会
通念・慣習・しきたりなど」という3項目において、約70〜80%という大半の女性が「男性の方
が優遇されている」と回答している。

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(以下略)