ユダヤ難民に冷淡だった欧米諸国
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■■序章:はじめに
●第二次世界大戦中、ドイツで公然と行われたユダヤ人迫害に関して、ヨーロッパの国々もアメリカも、長い間沈黙を守った。
(アメリカはユダヤ人に対する入国査証の発給を非常に制限し、ほとんどシャットアウトの政策であった)。

●もちろん、ナチス・ドイツに対してヒューマニズムの立場で結束し、厳重に抗議すべきと説いた人たちも確かにいた。
しかし、多勢に無勢で力にならず、ドイツを正面きって弾劾することも、また、ユダヤ人たちを進んで救おうとするまとまった動きも見られず、
ようやく戦争が最終段階に入って誰の目にもナチスの崩壊がはっきり分かる頃になって、やおらインターナショナルな次元で救済の声があがり始めた。

でも時すでに遅く、文字通り「後の祭り」だったのである。
 
●以下少し長くなるが、欧米諸国(連合国)がナチス・ドイツのユダヤ人迫害政策に対してどのような対応をしてきたのかを、フランス→イギリス→アメリカの順で詳しく見ていきたい。