コンピューターグラフィックが人間に中途半端に似ると
かえって不気味の谷に落ち込むように、

教養も重ねれば重ねるほどスノブの谷に落ち込みがち。

なんというか、リアリティーの切片もない
けったいな存在になってしまう。

ドストエフスキイの悪霊という小説には、
ステパン先生というリベラリストが出てくる。
ドイツ語やフランス語を流暢に話せるが実生活では無能。

このステパン先生の教育を受けた弟子たちがことごとく
反動的なテロリストになってしまう。