警察の統計が信頼できないことを示す情報を再掲しておく

刑事事件弁護士ナビ
https://keiji-pro.com/columns/43/
「強制わいせつ罪の発生件数は年々増加傾向にあります。
特に、平成10年頃に警察を上げて「痴漢は犯罪」という認知をさせる取り組みが行われ、認知件数が一気に増えたことも要因として考えられます。」


犯罪統計の専門家は、1990年代末からの犯罪認知件数の特異な動きを、「警察当局の対犯罪対策の変更によるものに過ぎない」と見なしている。
(中略)
「平成12年(西暦2000年)から刑法犯認知件数は激増したが、それは『犯罪発生件数」が増加したのではなく、警察の対応が変化したことに起因していると考えられる。
具体的には、通達等を発出して、警察に持ち込まれる困りごと相談等をすべて取り扱い、また、告訴等や被害届を積極的に受理するとともに、そのような警察の方針を、広く国民に対してキャンペーンしたことによる。 」
(浜井浩一編著「犯罪統計入門第2版」日本評論社、2013年、p.62)。