ドストエフスキイを読んでいると、本当は人権なんて好きでもないのに、
西洋に対するコンプレックスから背伸びを して人権主義者になろうとしている
ロシアのインテリに対する冷笑や嫌悪が繰り返し語られているのを目にする。
ドストエフスキーって、創作の大天才ではあるけれども、
政治思想は案外未成熟で、ネトウヨのはしりのような人なんだよな。
西洋かぶれのインテリよりも素朴な農民の方が上だと断定するなど、反知性主義者でもある。

特に悪霊はひどい。

徹底して人道主義を貫こうとしたトルストイとは真逆。