「身のほどを知れ」と説教される

──今の婚活市場、行くところまで行って破綻したほうがいいと?

そうしないと、この状況は変わらないと思う。婚活を考え直さなきゃいけないなら、自壊させるのもソリューションの1つではないか。未婚化・晩婚化に歯止めがかからず、みんな行き詰まっているのに、出てくるのは「身の程を知れ」の説教。なぜえり好みしちゃ駄目なのか? 自分の人生も人格も全否定されているように感じる。女性だって同じ思いでしょう。

それでも、行き詰まった先に、現状を変える道があると思う。極端な話、リファインされたお見合い結婚への回帰。もしくは、少子化を何とかしたい国の責任で制度設計して、それこそAIマッチングで強制結婚させる社会とか。

その対極は、結婚にとらわれず男女が好きに生きることを肯定し、少子化を労働力確保と福祉の問題として対応し直す制度設計を目指すこと。こういう選択を迫られる地点まで行かないと、社会は変わらない。今回、それを加速させるために、あえてあおり気味で書きました。