看護婦によるおぞましい犯行がまたも発生

入所男性の体内に空気注入し殺害 容疑で元職員の女逮捕 茨城・古河の老健施設
https://news.yahoo.co.jp/articles/e6ea060a0b879966f3a156f2dfd1d3601fedb656

茨城県古河市仁連の介護老人保健施設「けやきの舎(いえ)」で入所男性の体内に空気を注入して殺害したとして、県警は8日、殺人の疑いで、同施設の元職員で同市大和田、無職、赤間恵美容疑者(35)を逮捕した。県警は同日、古河署に捜査本部を設置し、動機などの解明を進める。

逮捕容疑は昨年7月6日午後0時半ごろ、同施設で、入所療養中の同所、無職、吉田節次さん=当時(76)=の足の血管に、シリンジ(注射筒)を使って致死量の空気を注入し、空気塞栓症を発症させ、同1時25分ごろ、搬送先の栃木県内の病院で同症による急性循環気不全で死亡させた疑い。

捜査本部は捜査に支障があるとして、赤間容疑者の認否を明らかにしていない。現段階で共犯がいる可能性は低く、他の被害者は把握していないとしている。

捜査本部などによると、吉田さんの足の血管に付けた点滴用チューブに、施設にあったシリンジを接続して空気を注入したとみられる。吉田さんは寝たきりの状態ではなかった。県警は吉田さんが死亡後、司法解剖しており、不審な点が多かったことから医師や施設職員から話を聞くなどして捜査を進めていた。

赤間容疑者は同施設に昨年4月下旬ごろから勤務。吉田さんが亡くなった7月6日の勤務を最後に自主退職していたという。今年11月21日に牛肉など11点を万引したとして、窃盗容疑で現行犯逮捕され、起訴されていた。

殺害された吉田さんが利用していた施設は2008年に開所。2階建てで、要介護1〜5に認定された主に80〜90代の高齢者が、長期・短期入所やデイケアで利用している。

捜査本部や施設関係者によると、入所者用のベッド(定員100床)は約9割が埋まり、デイケアも1日当たり100人以上が利用。事件当時もほぼ満床状態だった。入所者は主に4人部屋を利用し、吉田さんは1階に入居していた。

この日、捜査本部の記者会見で原田哲也刑事部長は「被害者のご冥福をお祈り申し上げるとともに、ご遺族にお悔やみを申し上げる。事件の全容解明に向け捜査を強力に推進していく」と話した。