■小学校に不審者が侵入 学校の対応は
事件が起きたのは、10月24日の午前8時45分ごろ鶴見区の小学校に50代の男がやって来て、校門のインターホンを鳴らして「忘れ物を届けにきた」と言いました。
対応した職員はこの言葉を信じ、子供の名前やクラスなどを確認せず、門の鍵を開けてしまったということです。
男は中に入ると大声を上げたり、上半身裸で暴れたりして校内は騒然とし、駆けつけた警察官に逮捕されました。
結局、男は保護者ではなく、学校は「保護者に発行している入校証を持っているか確認するべきだった」としています。

■開けっ放しの校門から… 附属池田小の教訓

 学校の安全対策は、試行錯誤を繰り返してきました。
 2001年6月、大阪教育大学附属池田小学校に刃物を持った男が侵入し、児童8人が死亡、15人がけがをした事件では、校門が開けっ放しだったことなど安全対策の課題が浮き彫りとなりました。
この事件をきっかけに、文部科学省は各学校に危機管理マニュアルの作成を義務付けました。

■児童の安全が最優先 マニュアルを毎年更新する小学校

 マニュアルの作成・運用は、どこまで徹底されているのでしょうか。
 大阪市福島区の小学校では、来校した保護者に対して子供のクラスや担任の名前などを確認することをルールにしています。

【教頭】「はい、職員室です」
【来校者】
「3年2組のイハラの保護者です、忘れ物を届けに来ました」
【教頭】「児童名をフルネームでお願いできますか?」
【来校者】「イハラレイコです」
【教頭】「確認できました、入校証の提示をお願いします」
【来校者】「はい」
【教頭】「ありがとうございます、開けます」

■開けっ放しの校門から… 附属池田小の教訓
学校の安全対策は、試行錯誤を繰り返してきました。
2001年6月、大阪教育大学附属池田小学校に刃物を持った男が侵入し、児童8人が死亡、15人がけがをした事件では、校門が開けっ放しだったことなど安全対策の課題が浮き彫りとなりました。
この事件をきっかけに、文部科学省は各学校に危機管理マニュアルの作成を義務付けました。