中国「ネット監視」も人海戦術 1件「9円」のカキコ部隊が世論誘導 米ハーバード大調査

やはり世界最大の人口と労働力を擁する国家である。中国ではインターネット上の世論誘導でさえ、人海戦術で行われている一端が明らかになった。
米国大学の研究チームの調査では、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などで
年間5億件近くもの「書き込み」が政府が関与する人物の手によって行われているという。
書き込み1件ごとにわずかな報酬を得る「歩合制」のような賃金で働く学生もいるとされ、中国・電脳インテリジェンスの最前線は、地道なカキコで成り立っているのか!?

謎の情報工作集団「五毛党」

米ハーバード大のデータ分析研究チームの報告が話題を呼んでいる
中国政府が報道や情報の統制をするため、SNS上で年間、約4億8800万件もの「カキコ」をしていたことが分かったからだ。米CNNが伝えた。

中国当局はグーグルやフェイスブック、ツイッターのようなソーシャルメディアを日常的にチェック。
当局にとって、都合の悪いキーワードが拡散していないか厳しい監視の目にさらされている。

ネット監視の担い手として「五毛党」と呼ばれるネット情報工作集団の存在がよく知られている。
韓国・中央日報(日本語電子版)が昨年4月に伝えた米自由アジア放送の報道によれば、五毛党は2006年に中国・安徽省の宣伝部に
約600元(約1万円)の月給で雇われた担当者が、コメント1件あたり「5毛」(0・5元=9円に相当)を受けとり、始まったとされる。
五毛党の数は約1千万人にのぼり、約4割が学生。中国のネットユーザーが約6億5千万人と仮定すれば、65人に1人程度が政府の息がかかった人物になるという。

(中略)

http://www.sankei.com/west/news/160606/wst1606060011-n1.html