困っていうより、体調管理の失敗の事故みたいなプチ報告だけど。

コンベンションで俺がPL参加したデッドラインヒーローズ(アメコミに出てきそうなヒーローで遊ぶゲーム。俺は未所持)卓に、
日本語は流暢なんだけどイントネーションが少しカタコトな若い白人女性が来た。
コンベンションスタッフの妹が通う大学の留学生(米国出身)で、
自国でPPRPG歴は長いが日本のRPGについての知識は薄いらしい。

俺の参加卓は「PCがヴィラン(悪役)の立場でPCが活躍するダークヒーローもの。背景世界は現実世界に近いオリジナル」とのこと。
GMは「話し合いだけでは解決せず戦闘や暴力があるシナリオ」だとGM挨拶で説明していた。集まったPLは白人女性(PC1担当)と男PL3人の合計4人。

シナリオ中、PCらと敵対する正義のヒーロー家族(パパ、ママ、娘の三人組で全員、生まれながらの超人種)の「娘」を俺らが捕縛した。
GMはヒーロー家族の外見のイメージ画像を、実写のコラージュで用意していた。多分、ヒーロー系コスプレイヤーの写真の顔部分を他の人の顔に画像加工ソフトで加工したもの。
「娘」は白いボディスーツを着た少女体型(子供のコスプレイヤー?)の胴体にフィギュアスケートの本田望結さんの顔をコラージュしたものだと思われる。見た感じ12歳くらいの印象。

俺ら悪人PCの身の安全のために、パパママの弱点、居場所、ヒーロー家族に協力している科学者が誰か、などを聞き出さなければならない状況。

まずPC3(俺)が電気を操る能力を持っているので電流責めで拷問開始。GMが娘の悲鳴やのたうち回る様子をすごくリアルに描写。
(なんか古いベトナム戦争映画の捕虜拷問場面を参考にしたと後で言っていた)俺はあんまりリアルにすると女性PLが嫌悪感を示すんじゃないかと思って心配したんだが…

突然、白人女性が血相を変えて止めに入った。GMが「PLとしてではなくPCとしてお願いします」とたしなめる。白人女性の操るPC1がPC3(俺)を説得したが、双方とも信念から譲らずPVP開始。
他PCはPC3に付いたので3対1で白人女性のPCは捕縛。PC3は「彼女は疲れているんだ。休ませよう」と言って牢屋に入れた。白人女性には、このシーンは見学してもらうことになった。

その後、PC4は台所の食材用のスライサーで「娘」の手足を少しづつ薄切りにして、骨がヒジやヒザの上辺りまで露出状態。
PC2は合法ドラッグを「娘」に投与してレイプしながら尋問した。「食肉工場で加工中のチキンをレイプする経験ってのはなかなか無ぇよな〜ww」と、容赦ないセリフ。

「娘」から情報を聞き出す判定に成功。白人女性PCにも、次のシーンで参加を促すが、もうプレイ意欲を失っているようだった。ほとんどロールせず、ボ〜ッとしてサイコロを振るだけ。
戦闘場面では最終的にヒーロー家族を無事全員、捕獲しミッション成功。

ところが、その後事故が起こった。
エンディングでPC4が、ヒーロー家族の「パパ」を閉じ込めて二週間絶食させた状態で
松屋の丼に盛った焼肉丼を差し入れ、食わせた後に「娘のモモ肉は美味かったか?」と尋ねた。さらにヒーロー家族の家の居間にあった「一家団欒の写真」と「PC2にレイプされた後の娘の写真」を
セットで「パパ」の牢屋に放り込む演出をしていると、白人女性が盛大に嘔吐してしまった。彼女と俺&PL2のキャラシートが大被害。
PC2のエンディングも大概ひどかったので積み重なったのかもしれんが…

「暴力・戦闘描写あり」の卓に、合わない人が無理に参加して嘔吐するのは困ったちゃんだと思う。遊園地で苦手なくせにジャットコースターに乗って吐く人と同じくらい困る。
あと他PLも、もう少し…こう…何というか手心というか…
TRPGって基本、忖度のゲームなのにな。

他のPLは吐いたことを謝る白人女性に対しては寛大だったし、卓終了後、閉会式までの時間に日本の低年齢ヒロインの扱いの文化について彼女に説明していたけど、
彼女は途中で何度も言葉を荒げていた。まだ若いから日米の文化の差を受け入れられないのだろう。
今回の留学で大きくなってくれるといいな、と思った。