数年前、俺がサークルを失った時の事を吐きだそうと思う
学生時代から8年ほどいた、思い入れのあるサークルで、紆余曲折はあったがそれなりに上手くやっていた
コンベンションとかもほぼ行かないで、常に内輪でキャンペーンを回しているようなサークルだった
サークルを失ったきっかけは、友人だったAが、TRPG始めて10年目にして初めて行ったコンベンションだった
その時は知る由もなかったんだが、Aが行ったコンベンションは猛毒となるような人(Bとする)がいた
Bは人心の誘導が上手かった
Aがコンベンションに行き出した当時、Aは良く「俺の行っているコンベンションに凄い人がいるんだ」とBを褒める話をしていた
褒める話の内容としては
・Bはロールプレイが上手い
・BがGMやると上手く手のひらの上で転がされてしまう
・内輪のセッションでは予定調和だけどBのいるセッションは常にどう転ぶか分からないのがドキドキワクワクする
・Bは、GMがあまりにふがいなくてセッション中GMと交代したりする事もあって、いつでもGMできる用意があるのがすごい
・アドリブも上手い
・Bの、TRPG関係ない他の趣味もすごい
・Bは年収も凄いしとにかくすごい
・Bは人間として凄い
…こんな感じにどんどん話の内容がやばくなってしまった
ちょっとそれやばい人なんじゃ?と言うと「そう!Bさんは凄くてやばい!」みたいに褒め言葉として受け取る
その一方でサークル内で良くGMをやっていたのは俺とAなんだが、AはBの影響で「とにかくGMの手の上で転がしてやろう」みたいなシナリオが増えて行った
相変わらず俺は予定調和的なセッションを行っていたので内輪ノリもあり、ロールプレイにその分PLも力を入れていた
Aはロールプレイ大好きな人間だったのでそれが気に食わなかったのもあるらしい
「どうして俺のシナリオではみんなロールプレイじゃなくて素のPLで会話してるのにお前のシナリオだとロールプレイするんだ!Bさん目指してる俺の方が変わらないお前より成長してるはずなのに!」
など憎しみを込めて言われたことまである
流石におかしすぎるので皆でたしなめたが、それも気に食わなかったらしい
ある時、俺がGMやるときに、相談など無しでAがBを連れてきた
Bはいきなり嫌味とか込めて色々言ってきた
例えば集合場所に集合した時、俺が一番最後だったんだが集合時間前には着いている
それなのに「GMをやると言うのはさ、いろいろ準備とかもあるよねえ。でも、GMが一番後に来ると言うのは、彼の姿勢を疑っちゃうよねぇ」とか言って来るB
しかも俺がだれこの人?となっている中「自分で呼んでおいてこれは無いよね。失礼だよね。みんなもそう思うでしょ」と持っていかれた
AもBも口裏合わせたのか、俺がBを呼んだことになっていて、呼んでないと言うのもその場を取り繕う嘘扱いされた
Aは「Bさん、本当は今日忙しかったのにお前がどうしてもって言うから無理に来てもらったんじゃないか、失礼だろ」とか言って
俺が来るまでに色々言われていたのか、他の面子も「さすがにごまかしは良くないよ」と俺を責めるモードに入っていた
収まりそうも無かったのでその場は頭を下げたんだけど、そうすると「頭を下げたって事はやはり悪い事をしたって言う自覚があるからだね」と持っていかれて
最終的には俺がBをわざわざ無理言って呼んでおいて遅刻したという事にされてしまった
そうすると後は「遅刻をするとか最低だと思わないかい」とか色々言って他の皆に俺への悪印象を誘導して
訂正しようとするとAが俺を止める、という流れになって
セッションもそんな状況では楽しめそうにないので中止しようとしたら「人を無理に呼びつけて置いてドタキャンとかちょっと許されないんじゃないかな」とBが言ってその場の勢いで続行する事にされてしまった
この時点で既に他の面子もBに同情というかB寄りになってしまっていた

Bは会場までの道中、穏やかに、言葉を選んで、直接的ではないものの俺の全否定とB自身のやり方を広める感じで話していた
Aは俺が口を挟むのは妨害してBに語らせていた
「予定調和的なセッションはTRPGではないよね。TRPGはもっと自由に色々やれるべきだ」
「ワンパターンなやり方じゃ世界は広がらないよ。せっかく準備にもセッションにも時間を使う遊びをしているんだから色々楽しまないと」
「システムや雰囲気だけ変えて同じ事をするのじゃ成長はないよ。報告者くんはそういう意味じゃ君らの成長を妨害していたのも同じだよね」
こんな感じで、あくまでも穏やかに、かつ自分は君たちの味方だよ的な雰囲気を出しつつ進めて行っていた