「トゥメル=イルとは、トゥメル人の王ないし王都を意味する それは、上位者の眠りを祀るトゥメル文明の末裔たちが せめて彼らの王を戴こうとした証しであろう」

この文からトゥメル=イルの区画は既に彼らの神たる上位者を失ったトゥメル文明の末裔達が建造した、ないし既に存在した場所であってもイルの名を付けたのは末裔達であると判断できる

この場合の王とは即ち最深部にいる女王ヤーナムであると推測されるが「せめて彼らの王を戴こうとした」という文から彼女は正式なトゥメル文明の王ではなく、彼女もまたトゥメルの末裔の一人であると判断できる
彼女がトゥメル文明が健在な時期から存在していた正式な女王であるとしたらあまりにも不可解な文章になるからである

また文が過去形になっていることからもこの試みは結局失敗に終わっていると言える
これは王たるヤーナムに手枷がされていること、ヤーナムの石の説明文からメルゴーがおぞましい意識を持つ存在であると語られていることからもそう判断できるだろう

また女王と婚姻を交わした上位者も当然彼らの本来の神たる上位者ではない
そうであればそもそもトゥメル文明は滅んでいないはずなのだから

そしてこの女王と婚姻を交わした上位者はおそらくオドンであるといえる
オドンのカレル文字はトゥメル遺跡で獲得できるし、また妊娠中の女王は明らかに正気を失っているがメンシス悪夢で出会う彼女は正気を取り戻している
これはオドンの子を孕んだアリアンナの妊娠中と出産後の状態とも一致している(最も出産後のアリアンナは強い精神的ショックを受けているので正気であるとは言い難いかもしれないが)

以上のことから全体的な流れとしては
トゥメルの末裔達が彼らの王を求めオドンを召喚、オドンと婚姻を交わした女性がヤーナムの名を襲名しメルゴーを妊娠するもおぞましい意識を持つメルゴーは彼らの神たりえず試みは失敗、
女王は手枷をされ幽閉された、といった所だろう