○ HIVと認知障害の関連調査… 米では半数に症状
読売新聞 12月2日18時22分配信

HIV(ヒト免疫不全ウイルス)の長期感染者に、薬の飲み忘れなど認知症のような症状を
訴える患者が増えていることが世界で問題となっている。

国内でも、国立国際医療研究センター(東京都新宿区)をはじめとする全国のHIV診療の
拠点病院15施設が、初の実態調査に着手した。

この障害は、「HIV関連神経認知障害(HAND(ハンド))」と呼ばれる。
〈1〉物忘れがひどくなる〈2〉怒りっぽくなるなど性格が変化する〈3〉転びやすくなる
など運動障害が起きる――が典型的な症状とされる。

米国の感染者1555人に対する調査(平均年齢43・2歳)では、
最も重いHIV関連認知症と診断された割合が2%、物忘れなど多少生活に影響がある軽度
が12%、日常生活に支障はないが検査で障害が認められる人が33%おり、合わせると感
染者の約半分に認知障害が見られた。原因は明らかでないが、脳内に入り込んだウイルス
が神経細胞に与える影響や一部の薬の影響が考えられている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141202-00050083-yom-sci