◆電子出版権(出版原盤権)
分かりやすく言えば、電子書籍を他所から出されたくない出版が自動的に作家を囲える仕組みを求めている
http://www48.atwiki.jp/fdlm/pages/29.html
出版の必要以上の権利強化で著作者の立場が弱くなるなどの弊害が出ると問題視されていた

☆成立
現行の出版権を拡張する形式。ただし契約ベースとして、出版社側に権利が自動発生はしない……という内容に落ち着く。

★無名の一知財政策ウォッチャーの独言 第309回:閣議決定された知財関連法改正案(著作権法、商標法、意匠法、特許法他)
ttp://fr-toen.cocolog-nifty.com/blog/2014/03/post-079d.html
※条文解説

☆主な案と意見
電子書籍の流通と利用の促進に資する「電子出版権」の新設を求める(経団連)
ttp://www.keidanren.or.jp/policy/2013/016.html
出版者の権利のあり方に関する提言(福井弁護士ら)
ttp://www.kisc.meiji.ac.jp/~ip/20130404teigen.pdf
文化審議会著作権分科会出版関連小委員会中間まとめ(案)
ttp://www.bunka.go.jp/chosakuken/singikai/shuppan/h25_07/gijishidai.html

☆2013年以降の主な動き
2013.2.19 経団連が流通の阻害や著作者の権利縮小などに懸念を示して電子出版権の案を発表
4.3 中川勉強会、自然発生的「隣接権」を取り下げ、従来の出版権を電子書籍に拡張する形で提言
4.4 福井弁護士ら「出版者の権利のあり方に関する提言」を発表
   文化庁が議論開始(議員立法でゴリ押されそうなので慌ててまとめに入ったというか……)
8.27  馳議員、文化庁の結論次第で議員立法辞さずとの方針を下村文科相に伝達
9.5 文化庁の文化審議会小委員会で中間報告を大筋了承(ほぼ経団連案)
10.3 中川勉強会幹部は「総合出版権」創設の方針を決定
10.9
10.11 推進派による「出版権緊急説明会」が開かれる
10.16 中川勉強会、特定版面権の創設を方針として確認
10.17 ペンクラブが中間報告に反対表明(現行制度の維持を求める)
10.24 馳議員とちばてつやさん、里中満智子さんなど7名が面会(おそらく反対の立場から)
12.4 議連側は、現行の出版権を電子書籍にも拡大した総合出版権の新設を目指す方針を確認
12.9 文化庁は、「電子出版権」「総合出版権」どちらも契約ベースであまり変わらないという内容で最終報告、文化庁に条文一任
2014.3.14  改正案を閣議決定
4.4 衆議院通過
4.25 参議院で可決成立

◆アクセスコントロール回避・ACTA条約
◇現行法について
http://www48.atwiki.jp/fdlm/pages/28.html
・第180回国会 提出 著作権法改定案について [1] - 改定案分析
ttp://www.marumo.ne.jp/db2012_3.htm#19
刑罰化が通った時、政府提出法案として出ていて一緒に可決した。→【ACTA基準の規制に、現行法(当時)で唯一不足していた部分】
アクセスコントロール回避のためのソフトや機器を『提供目的で所持・製造・輸入』することに刑事罰が付き、回避行為そのものは罰則なし違法化された。

◇ACTA
http://www48.atwiki.jp/fdlm/pages/27.html
小泉政権下の日本が提唱した(←割と知られてない) 内容は、日本の現行の規制以下。(それだけ今がやばいという事でもある)
発効には六カ国の批准を要するが、EUが否決したため死に体になっている。
・ACTA(偽造品の取引の防止に関する協定)はホントの所、何が問題なのか
ttp://yamadashoji.blog84.fc2.com/blog-entry-569.html
2012.7.31 何故か(問責を見越して?)参院先議で参議院通過
2012.9.6  問責決議案が可決され野党が審議拒否する中で衆院可決、批准が決定する(一国目)
 ※民主は鳩山、川内、中山議員らが棄権。審議拒否中の三宅議員(生活)などが議場に引き返し反対の声を上げる。他、きづなや減税日本も。
  起立さえさせない「異議なし採決」。与党のみで条約を批准するのは五十年ぶりとの話も。

2013.8.25 日本がTPP交渉ブルネイラウンドでACTAの推進を提唱したと報道される
 ※詳細・意図は不明