1982年の羽田沖日航機逆噴射墜落事故における死因は、事故の衝撃によるもの以上に、
水中に投下されてからの溺死が多い。
椅子ごと空中に放り出されヘドロの水を吸い込み溺死しているのである。
もし、シートベルトをしていなかったら助かったのか?などという問いは愚問であるとしても、事故の衝撃で即死するのならまだしも、
墜落の衝撃で海中に投げ出され瀕死の重傷を負ったうえに、腰ほどしかない浅瀬で溺死してしまうというのは、それが現実だと言い切るには悲惨すぎる。