【警戒】猛暑で気象庁が緊急会見

35度以上の猛暑日続くおそれ 西・東日本の内陸部中心に

重なり合う2つの高気圧の影響で、西日本と東日本は今月下旬にかけて内陸部を中心に35度以上の猛暑日が続くおそれがあり、熱中症に警戒が必要です。
気象庁は、特に記録的な豪雨の被災地で環境が変化した人たちは熱中症のリスクが高いとして、よりこまめに水分補給するなど、できるかぎりの対策を取るよう呼びかけています。

気象庁によりますと、フィリピン付近の対流活動が活発な影響で太平洋高気圧の張り出しが強まり、西日本と東日本の広い範囲を覆っています。

さらに、偏西風が蛇行している影響で大陸のチベット高気圧が日本付近の上層に張り出し、下層にある太平洋高気圧と重なり合っているということです。

このため西日本と東日本は上層から下層まで高気圧に覆われた状態になり、各地で強い日ざしが照りつけて空気が暖められ続けているということです。

この気圧配置は今月下旬まで続く見込みで、西日本と東日本では気温がかなり高い状態になって内陸部を中心に35度以上の猛暑日が続くおそれがあり、熱中症に警戒が必要です。

記録的な豪雨で大きな被害を受けた広島県や岡山県、愛媛県でも最高気温が35度前後まで上がる見込みです。

気象庁は、特に記録的な豪雨の被災地で環境が変化した人たちは熱中症のリスクが高いとして、水分や塩分をよりこまめに補給するなど、できるかぎりの対策を取るよう呼びかけています。

気象庁気候情報課の竹川元章予報官は「来月以降も平年より気温が高い傾向が予想されている。さらに長期間、厳しい暑さが続く可能性があり、熱中症に注意を続けてほしい」と話していました。