108年のスリーブを得て、道化の精神は保たれたが
栄養や水分の補給を絶たれた身体は
休眠状態とはいえ維持できるわけもなく
朽ち果てていたのである
精神体となった道化は戸惑い、悲嘆し、
少し休んだ後意を決したように面を上げ
記憶の中にかすかに残る近所の銭湯へと向かうのである