価格1.6倍「デニーズ」新業態戦略 ファミレス新時代
高級化にかじを切る、ファミリーレストラン。
その狙いとは。

17日に公開されたレストラン、グランダイナー幡ヶ谷プレステージ。
実は、ファミリーレストラン「デニーズ」の新たな業態の店舗。

落ち着いた雰囲気の店内は、まるでホテルのような高級感。
日替わりのデリは健康志向を意識し、化学調味料を使わず仕立てた。

ワインも豊富にそろえられ、中には、8,000円のものも。

さらに、一皿で3,400円と、ファミレスとしては高めの設定で、30代から50代と、アクティブシニアをターゲットにしている。

デニーズとは異なる形で、あえて高価格帯の新ブランド店を展開する狙いとは。

ここ数年、ファミリーレストランを利用する客数は前年を下回っているのに対し、客単価は、7年連続で上がり続けている。

こうした客の志向に合わせ、2018年12月、客単価をデニーズの1.6倍ほどに設定した新業態の1号店を試験的にオープン。
従来のデニーズと比べ、売り上げが2割アップしたことから、今回、2号店のオープンにつながった。

売り上げの低迷で、2008年以降、およそ200店が閉鎖に追い込まれたデニーズ。
今後は50店舗ほどをこの新ブランド店に切り替え、巻き返しを図る。