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小林脩斗騎手(右)は、昨年亡くなった母・優子さんの遺影を手に、父・小林久晃調教助手と記念撮影

小林久晃元騎手(44)=美・久保田厩舎助手=の長男、小林脩斗君(18)ら合格者4人は、3月1日付で騎手免許を取得する。
父、そして亡き母に恩返しを−。小林久晃元騎手の長男、脩斗君が夢の第一歩を踏み出した。
「活躍し、多くの人から信頼される騎手になりたい。新人騎手賞を取れるよう頑張りたいです」
小5で騎手を志したが父に反対された。翌年から入った乗馬苑での訓練に休まず取り組み、その姿と強い意志で説得し、競馬学校を受験した。

入学後も鍛錬が続くなか、昨年10月3日に母の優子さんが病気のため、44歳で死去した。それでも「自分が決めた道。
苦しいことがあっても、目標を達成できるように努力しなさい」という母の言葉を胸に、卒業までの日々を過ごした。
父の久晃さんは「親としてホッとしています。感謝の気持ちだけは常に忘れないでほしい。妻もいつも見守ってくれていると思います」と、目を潤ませながらエールを送る。