『ルイーザ・メイ・オールコットの日記 もうひとつの若草物語』って本で作者の日記が読めるよ
その中でこんなことが書かれてる

 1868年11月1日
 『若草物語』の第二部に着手。一日に一章書けるので、一か月で書きあげられるだろう。
 第一部がちょっと成功したので、元気が出てきた。(中略)
 女性の最終目的は結婚しかないかのように、
 若いお嬢さんたちからは、主人公の女性たちを結婚させてほしいという手紙が来る。
 でも、わたしは読者を喜ばせるためにジョーをローリーと結婚させたりはしない。

結婚以外の道もあるし、結婚したからといって幸せになれるとは限らない、というのを示すために
ああいう(ある意味夢のない)展開になったのかも
でも当時から読者の不平不満の手紙はあったみたいで、『昔気質の一少女』の下巻では

 それというのも私がある物語を私の好むままに終わらせようとした結果、
 さまざまな脅嚇や痛責や不平やが雨霰と降り注いで私をおびやかしたので、
 私もとうとう降参してみなさんを満足させようとの優しい願いをおこすにいたったのである。

って地の文で降参してるというw
だから『昔気質の一少女』はおじさんではなく活発な幼馴染と結婚するという少女小説の王道展開(?)になってる