この前BSでやってたディズニーの「海底二万哩」を、録画して観てみた。
随分前に、その10年以上前に叔父が録画したTV放送版で観て以来で、
登場人物の絵面と巨大イカとラストで船長が死んじゃうこと以外は
完全に忘れてたから、結構新鮮な気持ちで最後まで観られた
ノーチラス号の造形もいい感じだし、個人的には全然悪くなかった。
原作からだいぶ脚色されてるし、30分くらいカットされてるんで、
そのカット部分がどれほど原作に沿ってるのかも分からないけど、
娯楽作品としてこういうアレンジはアリというか、ある意味当然な気も。
現在新たなる映画化企画が行ったり来たり行き止まりだそうだけど、
そっちでも冗長で退屈な原作は大幅な改変必至と見たね。

ちなみに岩波少年文庫版の訳者石川湧が後書きの中で、この映画に関して
仏人批評家の「原作の精神が生かされていない」という意見を掲げて、
それこそ鬼の首でも取ったかのように得意げに批判してるけど、
自分は観てもいないくせにダメ映画と決めつけちゃうのには呆れ返ったな。
チラ裏ソーリー。