ヴェルヌ・ウェルズ・ポー他【古典SF幻想小説?】
ないみたいなので立ててみた
ヴェルヌ・ウェルズ・ポーなどを中心にSF・怪奇・幻想・冒険小説の基礎を作り上げた作家を語っていきましょう。
フランケンシュタイン、吸血鬼、チャペック、リラダンなんかもありで。 スレ違いなんですが、以前、NHK-BSで再放送してた
若草物語のアニメを、姪が随分と気に入って観てたので、
青い鳥文庫から女の子に受けそうな可愛いイラストの
新装版が出てたんで買ってやったら、喜んで読んでます。
この前「第四巻(最終巻)はまだかなぁ」とか言ってまして、
先日書店を覗いたら、新刊らしく平積みされてたんで、
「出てるけど、もう買ったか?」と電話してやったら、
「まだ!すぐ買ってきて!」ど叫ばれて、届けてやりました。
本好きの叔父として、本を楽しんでくれるのは嬉しいですね。
しかし、これが甥だったらSFを読ませるところなのに…。
女の子にウェルズやヴェルヌ、ポーは受けが悪そうですし。
眉村卓なんかのジュブナイルSFを勧めてみましょうかね。 キモいとかグロいとかの場面がなけりゃいいんじゃね?
というわけで「宇宙のスカイラーク」 >>13 >>22
青い鳥文庫の宇宙戦争は読みやすくて嫌いじゃないけど、
ちょっと引っかかる点が二つあるんだよな。
@地球との衝の1894年に火星で謎の発光が観測される
Aその後の二回の接近時にも同様の現象が
Bこの事件は「今」から六年前に起きた
この内Bの一文と、衝の間隔の説明が無いために、
「発光現象=円筒の発射」とも読み取れてしまい、
その前に「20世紀の初めに云々」と言っておきながら、
火星人の襲来が1894年の事件のようにも思える。
主人公は望遠鏡で火星を観測して「火星近くの三つの小さい
光る点」=恒星を見て、宇宙の広大さを感じるんだけど、
これを「光る点=火星人の円筒」と言い切ってるのは絶対変。
そもそも望遠鏡で見えるのかも疑問だし、まだ一個しか
発射されてない物が三個も見えるってのもワケワカ。
その点、父親の福島正美による1968年出版の学研版では、
どちらもしっかり訳してあって何の問題もないんだけどさ。 >>24
児童書版スカイラークは、現時点ではかろうじて岩崎書店から
第一作が出てるだけで、続巻発売は全く見込みなし
勧めといて「続きがあるなら読みたい」と言われたら、どうする?
それとSFが小さな女の子に嫌われる理由なんだけど、
個人的にははグロテスクなところなんかでははなく、
「理屈っぽい」「回りくどい」「陰気」な点ではないかとオモ。
実際、ヴェルヌの海底2万哩なんて、完訳版だと
まだるっこしくて、今の子供には読めたモンじゃないぜ。 児童書は子供向けなのでSF小説的には退屈ですよねー。 小さな男の子だって
「理屈っぽい」「回りくどい」「陰気」な本は嫌だろ?
そこの地点から、さらに男女で差があるんじゃないのか? >>27
マジレスすると、
面白いかツマラナイかは、個人の主觀による。
それと、SF小説と一括りに言っても、
児童書向きの作品もあれば、不向きな作品もある。
後は訳者の腕次第。只それだけの事だろ?
>>28
児童書が読める小学校中級くらいになると、
男子は論理的思考が身に付き始めるから、
(殆どの女子は永遠に感情で物事を考える)
理屈っぽいのは逆に面白かったりするんだよ。 >>21
其の青い鳥文庫の「失はれた世界」を、暫く前に
BOOK OFFで105圓で買つたのだが可也の美本で、
ペエジに全然折り癖が附いてゐなかつた。
此れは自分の想像であるけれど、
元の持ち主氏はあまりのツカミの惡さに、本筋に
入る前に放り出してしまつたのではなからうかと思ふ。
>>25
さう硬い事を言ひなさんな。
鶴書房版など、誤譯や脚色と言ふレベルではなく、
グダグダに近い飜案であり、此れを「ウェルズの
宇宙戰爭」と稱するは、泥團子を寶珠と言ふが如し。
其れと較ぶれば、青い鳥文庫は至極眞つ當な代物也。 チャペックの童話みたいなの書く作家って他に誰かいる? ケータイ弄って時間つぶすほど若くも愚かでもないんで、
待ち時間があるのが分かってて退屈が予想できる時は、
ポーチに新書判の児童書を一冊入れておくようにしてる。
児童書は活字が大きかったり行間が広かったりして、
イマイチ明るさの足りない場所でも読みやすいからね。
「宇宙戦争」は何度読んでも面白いんで、ここ何年かは、
古本屋で買った青い鳥文庫版が、常にポーチに入ってる。 >>30
今は亡き宇宙戦争スレでもネタにされてたけど、
鶴書房版「宇宙戦争」って、マジでトンデモな代物だよな。
ウェルズ「原作」と言うだけに、中味は改変されまくり。
牧師補ではなく、弟と二人で大冒険ってだけでも噴飯物。
とにかく昔の児童書の翻訳物って、原作と乖離しまくった、
無茶苦茶な翻案版が結構あるのが痛いわ。
子供には難解な部分をカットした抄訳なら全然OKだし、
映画化やマンガ化に際して、オリジナルな解釈や演出を
持ち込むのは、それはそれで理解もするけど、
児童書とは言え「小説」なんだから、原作を大事にして欲しい。
1997年頃に出た講談社の「痛快・世界の冒険文学」も、原作を
名の売れた作家にわざと翻案させてるんだけど、所詮「変化球」
としか思えない(全然売れなかったようで一安心だけど)。
やはり子供には、たとえ多少抄訳であっても「直球」である
「原文の翻訳」から入るべき、入らせるべきだよな。
>>34
でっていう
マジレスすると、ポーチくらい百均でも買えるだろ。 マジレスすると、ポーチなんて持ち歩きたくないんじゃないのかw >>34=>>37
∩___∩
/ ノ \ ヽ
| ● ● | なに涙目必死顔真っ赤になってんの?
彡 (_●_) ミ
/、 |∪| ,\ この鮭の切り身やるから帰れよ
/.| ヽノ | ヽ
,,/-―ー-、, --、 .|_,|
r-、,'''";;:;;:;::;;;;:;;::;:;:;;::;:;`'- /_,l,,__ )
|,,ノ;;:;r'" ̄ ゙̄^"`Y'-、;;;::;:;::;:;:;:;::;:|
.ヽ,′ ; `"";;;;;⌒゙')
´`゙'''''''''''‐-‐'"`‐-‐'"゛ `゙´
| .‖ /
("___|_`つ 図書館にはよく名作全集みたいのがあって、
いろんな全集で「黄金虫・黒猫」というタイトルが目立っていた。
ずっと黄金仮面みたいな悪漢が出てくるんだと思っていた。 出版社忘れたが、表紙デザインが内容を日用品で表現してる叢書の「黒猫・黄金虫」で
死体のイラストがあってかなり怖かった覚えがある
ありゃガキに見せちゃいかんよ 俺もブックオフで青い鳥文庫の「宇宙戦争」買っちまった。
汚れも傷もシワも黄ばみも無くてマジでピッカピカで、
何でこれが105円なワケ!?って感じ。
とりあえず寝る前にチビチビ読むか。
>>40
偕成社のポー短編集二巻本じゃね?
ちゃんとリアルな死体のイラストが入ってる。
ttp://www.amazon.co.jp/dp/403651220X
ttp://www.amazon.co.jp/dp/4036512307
ただし「黒猫」が入ってるのは、日用品?の表紙絵の
二巻ではなく、モロ黒猫の表紙絵の一巻の方。 >>33-37のやり取りに笑った
「児童書を嗜む知的なワタクシ」に酔ってるポーチお婆ちゃんに乾杯 >>41
本棚探ったら判った
講談社の「少年少女世界文学館」だった
これは良いシリーズだよ >>41
BOOK OFFは本の綺麗さ=価格なのに、
新同に近い商品に105円の値付けがされてたり、
ワケワカな時があるよな、安いのは有難いけど。
>>42 >>43
ハァ!?男性用ポーチの存在も知らんのか?
一体どこまで馬鹿なんだか。 段々と寒くなってきましたねぇ。
冬の夜には暖かい部屋で熱いコーヒーでも飲みながら、
肩の凝らない児童書版で古典SFを楽しむ…なんてのもアリかも。
今夜は久々に、ヴェルヌの「地底旅行」でも読みましょうかね。 古典SFを読む際の灯りは、ランプは無理でも
白熱電球、せめて電球色蛍光灯にしたい。
黄色い光がレトロな雰囲気でいいんだよな。
3、40年前に「女の子」だったものですが、
女子でもロビンソン漂流記や、十五少年漂流記(児童書版 二年間の休暇ですね)
なんかは面白く読みました。
その前にドリトル先生があったからかもしれません。
ヴェルヌの海底...あたりも、いつかは読もうと思っていたはずですが、
あの分厚い本に、手を伸ばさなかった理由はよくわかりません。
理屈が延々...だと萎える、確かにそうかもしれません。
話が進まないと,イライラするのです。
夫はハヤカワミステリなどの文庫をずらっと並べていますが、
手に取ろうと思えないのは、そこか、と初めて納得できました。
ブラッドベリは、古典ではないかな、
高校生頃、手には取ってみたけど、はまりませんでした。
現在、小学生相手に読み聞かせボランティアをしていますが、
ちょっと長い話になると、テンポよく読んであげないと、
すぐ退屈そうな顔になります。
ゆったりと間合いをとって、なんてしてると飽きちゃうんです。
細かい設定を楽しんで、細かいほどその世界に入っていける、
そういうのは、ある程度読書経験を積んだ後の世界なのですね。 海底二万海里は偕成社版で読むべき
(他に集英社文庫版もあるが文字の行間が狭くて読みにくく、挿絵がない)
長いといえば長いが、文字が大きくて、当時物の挿絵があるので、その世界に引きずり込まれる感覚がある 個人的には「海底二万哩」の完訳版は勘弁って感じ。
創元社文庫と偕成社文庫で読んだけど、
話の本筋と無関係な「海にまつわるあれやこれや」
みたいな記述があまりにも多すぎて、正直萎えた。
青い鳥文庫か、ポプラ社文庫の抄訳版で十分だわ。
>>49
早めの改行&句点の使用を推奨するものなり。 >>50といい、このスレってポーチお婆ちゃんのレスポンスが斜め上過ぎてクセになる
ブックマーク決定 まあ怒らないでとりあえず仲良くやってください^^; ただでさえ激過疎なのに、
>>56みたいなキモイ奴に
粘着されるなんて、
えらく悲惨なスレですな。 凄いな、本当にへばり付いてるんだ。イワデコジマ…。 ベルヌの海底二万里は創元SF文庫で読みましたが、
確かに余計な部分が多くて、早く話が進まないものかと
結構イライラしながら読了した記憶があります。
ディズニー映画版のシンプルなストーリー展開の
印象が強かったんで、余計にそう感じたんでしょうね。
次に読むときは、抄訳の児童書を試してみます。 古本屋で偕成社文庫の「宇宙戦争」が105円だったので買ってみた。
かなりしっかりした翻訳で、これなら大人が読んでも全然大丈夫。
ただし児童書として見たら、以前やはり105円で買った青い鳥文庫版の、
子供にも分かりやすい平明な文章(その分少々安っぽくはあるが)と
比較するとやや硬い文体で、少し難しい漢字にはルビが振られていて
「小学上級から」となってはいるが、中学生以上向きでも良さげ。
個人的には、言われてるとおり第七章はつまらなくて、蛇足に感じた。
児童書と割り切ってか、カットしてしまった青い鳥文庫の英断に拍手。 子供のころ「吸血少女カーミラ」を読んでわくわくしたものだが、
創元の「吸血鬼カーミラ」は地味だったなあ。 大人になって、創元SFの『海底二万里』をよんだけど、最高に退屈。
登場人物さえも、あの海底旅行には後半以降退屈してた。冗長すぎだよね。
『失われた世界』は、同じく創元SFで中学生の頃読んだけど、最高に感動した。
今でも、好きなSFベスト5には入りますね。冒険小説はああでなくちゃ >>61
偕成社文庫の「宇宙戦争」が105円は、かなりお買い得なんじゃないかな。
ちなみに偕成社文庫は「大人と子供のための」と謳ってて、純粋な児童書というより、
「ある程度の年齢の子供も読めるように対処した準一般書」と見なすべきかもね。
個人的には青い鳥文庫の加藤まさしの、小学中級=10才くらいの子供でも読める、
いかにも児童書って感じのチト扇情的?な訳文も、結構というかかなり好きだな。
実は最近、昔児童書で読んだウィンダムの「海竜めざめる」(「深海の宇宙怪物」)を
ハヤカワ文庫で再読?したんだんだけど、かなり間怠っこしかっんだよね。
何とか読了して、続けて創元文庫の「トリフィド時代」(「怪奇植物トリフィドの侵略」)に
手を出したんだけど、こっちはさらに輪をかけてノリが悪くて、かったるくて挫折中。
児童書版の方が読みやすい&作品の世界に入りこみやすいって時もあるね。
>>62
「吸血少女カーミラ」って、ひょっとしてさがみゆきのコミック版?それなら未読だけど、
創元文庫でもフォア文庫でも、「カーミラ」は普通に「カーミラ」だった気が…。 小学校の図書館にあったから、
「少年少女世界の怪奇名作」のだと思う。 凄いな、本当にへばり付いてるんだ。イワデコジマ…。 ハヤカワ文庫版の「トリポッド」全四巻が
一冊105円で手に入ったんで読んでる。
これってジュブナイルなんだよな…。
>>67
「貧しい感性乙」
とか言って鎌って欲しいのか?
>>68
だいぶ前に一般向け文庫で読んだけど、
あまり面白くなかった記憶がある。
現にいまだに再読したいとも思わないし。
それに現行で児童書版は無いんじゃね?
過去に出てたかは知らんけど。 >>23
遅レスだけど…
「十五少年漂流記」や「黄金虫」あたりなら
本好きの子であれば普通に読めると思う。
自分はアシモフの「われはロボット」
(最初に読んだのは岩崎書店版「くるったロボット」)からSFにハマりました。
すっきりしててミステリー的面白さもあるのでいいんだよね。
「嘘つき」は大人になって読み返したら、
キャルヴィン博士の心情が胸に迫って涙した。 アシモフは女性キャラに厳しすぎないか。
いやウェルズもベルヌもそうなんだから伝統なのか。 >>69
自分は昨年末にハヤカワ版「トリポッド」全四巻を読了したよ。
凄くってまではいかないけど、まぁまぁ面白かったかな。
ラストが子供向き小説にありがちな一筋縄の大団円ではなく、
ややペシミスティックというか、シニカルなのは良かった。
訳者あとがきだと、これが向こうでは児童書の定番らしいけど、
最近だとファンタジーはともかく、SFは子供にイマイチ受けが
良くない(ように感じる)日本とは、かなり違う感じだなぁ。
ところで、第三巻の訳者あとがきに「トリポッドとは一般的には
カメラの三脚の事で、あれが歩き出したら…と想像したのが、
著者の発想の原点でしょう。」とあるんだけど、
これってウェルズの「宇宙戦争」に出てくる、あの超有名な
マーシャン・ウォーマシンの存在を完全に無視した物言いで、
正直言って激しく納得いかないんだけど。 ウェルズの緑の扉だったっけ?
あれはオチが怖かったな。
まあキリスト教文化的には、そんなに怖くないんだろうがwww >>75
俺も「異星人の乗り物で、三本の脚で歩行する金属製の巨大な機械」ってだけで、
「あぁ、ウェルズの『宇宙戦争』の火星人の戦闘機械にインスパイアされたと言うか、
オマージュと言うか、パクリと言うか、そういうアレね」としか思えなかったけどな。
まさか、訳者が「宇宙戦争」を読んでなかったりする?流石にそれはないか…。
ついでにちょっと訊きたいんだけど、今どきの図書館での定番的児童書って、何?
「学校の怪談」(今は「怪談レストラン」?)とか「ゾロリ」はチビッコ(幼児)向きって感じだし、
小学校中級以上で、本当に「読書が趣味」とハッキリ言える子は、どんなの読んでるんだろ。
ちなみに親父の頃は「少年探偵団」が定番だったそうだけど、俺的には古臭すぎ。 デルトラ・クエストとかネシャン・サーガとかブレイブ・ストーリーとか
RPG化が著しい 1990生まれだけどクレヨン王国シリーズは好きだったなぁ
月のたまごとかね >90
ハーベイのちょっとキツイというか綺麗すぎて近寄り難い感じは好き、ファルステンも好きだけど >>78
このスレで言ったら少年探偵団なんてバリバリのルーキーだろ ウェルズ、ヴェルヌ、ちゃんと読んでねえwww
いつか必ず読む。 ポーの宇宙論『ユリイカ』、買ったけど読んでねえwww
いつか必ず読む。 話しは変わるけど、ゲーテの『ファウスト』は傑作だwww
まあSFというよりファンタジーだが。 読んだことないな。児童向けにはあまり翻訳されてないのか?
スチーブンソン「びんの中の子鬼」みたいな話? ファウストは、第1部と第2部に分かれていて、この第2部が凄い。
第1部は割りと平凡で、宇宙の真理を求めるファウスト博士が、悪魔に魂を売り渡す話。
第2部はファウスト博士の魂が救済される話だが、これがあらすじにできないくらいの凄まじいイメージの奔流。
あれは読んだ方が良いよ。 >>78
亀レスだが一応
青い鳥文庫の夢水清志郎とかパスワードとかひたすら読んでる
ソースは読書が趣味だが文学少女ではないうちの娘
たまに少年探偵団やルパンも読むがやはり感性がフィットしない様子
親の趣味で眉村卓のジュブナイルを与えてみたら食いついてくれて嬉しかったが
これはあまり一般的な趣味ではないとは思う 駄ニメ「ナディア」の再放送で「海底二万マイル」を読んで
「全然違う!」とか原作の方に憤るバカがまた出るのかな。 >>95
ああ、下町っ子のエジプト女王様が主題歌歌ってるって言うアニメ? ブックオフで福音館の海底二万海里を見つけたんで、
児童書なら読みやすいだろうし原作初版の挿絵も全部入ってるし
こりゃいいやと買って読んだんだけど、いやはや読みづくてマイッタ。
まずシリーズ名の「古典童話」からして全然童話じゃないんだけど、
年少者が読むには活字が小さすぎるだろと言いたくなる。
加えて全訳だから、本筋とは関係ない海に関する科学の話と
地名・人名・動植物名・数値・生態のオンパレードでシンドイ事この上なし。
はい、ガンガン飛ばし読みしましたともモチロン。 >>98
>本筋とは関係ない海に関する科学の話と
>地名・人名・動植物名・数値・生態のオンパレード
北上次郎って評論家が「講義」と呼んでたけどヴェルヌの癖なんだとさ。
憶測だけどヴェルヌは執筆のために集めた資料を
とにかく全て披歴したくてブチ込んだんじゃないかな。
何だか、以前筒井康隆がエッセイで言ってた、
若い頃に油絵の具を何色も買えず仕方なく抽象画を描いてて、
その後お金が出来て買い込んだ絵の具を全色使って描いたら
目がチカチカするようなロクでもない絵になった。
かつて限られた色数で描いた抽象画の方がはるかにマシだった。
という話を思い出したよ。 ちなみに自分は海底二万里の完訳版は集英社文庫で読んだ。
と言っても現行版のライトノベルか何かみたいな漫画家が描いた
ワケワカな表紙絵の奴ではなく、メビウスのイラストの奴。
とは言え、海底二万里の表紙の潜水艦に関しては、
一体コレのどこがノーチラス号なんだ?って感じだけど。
何にせよ、読破には結構難儀したね。 まあでも海底2万里の海のうんちくは
意外と好きだぞ。
高校の頃創元SF文庫のやつを2回読んだ覚えがあるw この前ディズニー映画の「海底二万哩」を見て
原作を読みたくなったんだけど色々出てるんだな
児童書なら活字も大きいから読みやすいかなと思って調べたら
偕成社のが完訳版となってるけど三巻本で高いんで
活字は小さくても一巻本で安くつく一般文庫の創元でとも思うけど
余計な部分が多くて退屈だの冗長だの言われてて不安
カット版でも青い鳥かポプラにしといたほうが無難かなぁ >>102
海底二万里は完訳版も読みましたが、あまりにも冗長すぎますね。
正直言って、「カイメンの種類と生態と採集方法と用途」だなんて、
そんなものドヤ顔で語られても一体誰得?とか思いましたよ。
発表当時は読者への海洋学の啓蒙の意味合いもあったでしょうけど、
今となってはその点での価値はほとんど無くなってるわけで、
個人的には無理に退屈な完訳版を読む必要はないと感じます。
「文明批判を含んだ海洋冒険SF」として読めればいいと思いますし、
(実際ディズニーの映画はその線で作られてるわけですし)
そのエッセンスを抽出した抄訳の児童書で十分ではないでしょうか。
青い鳥文庫版なら訳文もそれなりにこなれてて悪くはないですし、
よく大型古書店で105円で見かけますから、懐にも優しいかと。 ポプラ社文庫の海底二万マイルは
一人称のくせに時折無感情とも思える訳文で盛り上がらないし
10万8千字以下とスカスカでカットに加えて一部はあらすじ状態
児童書には付き物のイラストも軟弱なタッチでひどく頼りない
それに対して青い鳥文庫の方は17万8千字ほどあるし
イラストもいかにもなペン画で訳文とも俺的には断然後者が好み
ちなみに完訳だと分冊の大長編でも全然平気な俺でも
本筋と関係ない海に関するレクチャー?が多すぎて退屈で辛い >>104
ポプラ社の「海底」のイラストは偕成社の「宇宙戦争」と同じ佐竹美保なんだけど、
「海底」の方が古い分、まだ手慣れてない感じで、正直ヘタ(失礼)なんだよね。
「宇宙戦争」はウォーマシンも独特のデザインで面白くて、かなりいい感じなのに。 「海底二万里」の蘊蓄部分が退屈だとか随分叩かれてるけど、
よくある「分かりやすい文章の書き方」みたいなのでも
「とにかく余分なところを削るのが鉄則」と言われてるわけで。
ウェルズの「宇宙戦争」の、出版時に付け加えられた第七章は
サスペンスもなく理屈っぽく陰鬱で、個人的には蛇足に思うけど、
それでも当然物語の一部だし、作者の主義主張もこめられてるし、
文明批判や人間性の洞察として面白いと感じる人もいるはず。
対して「海底二万里」の海洋学の部分は、単なるデータの羅列。
物語とは全く関係ない文字通りの枝葉末節で、カットしても無問題。
これではそっち方面に興味がなく、とにかく物語を楽しみたい人には、
どうしても激しく退屈になってしまい、冗長との誹りは免れないでしょ。
自分も蘊蓄カットの学研の少年文学全集版の方が断然楽しめた。 >>106
>学研の少年文学全集版
それってこれのこと?
ttp://www.amazon.co.jp/dp/4050503115
自分はBOOKOFFで105円で手に入れたけど
カップリングの宇宙戦争が
訳が福島正美イラストが山藤章二の
すごく豪華な顔合わせで嬉しいんだよね
海底二万里の方も程よい抄訳で読みやすい 「海底二万マイル」を読む人って、基本的にと言うかとりあえずは
「海を舞台にした驚きとスリルの冒険物語」を期待してると思うんですよね。
わーサメだー、わー土人の襲撃だー、わー海底火山の大噴火だー、
わーアトランティスだー、わー大タコだー、って感じの。
(まあ冒険と言うより、超優秀なガイド付きの強制的ツアーなんですが)
老若男女万人向けの娯楽作品であるディズニーの映画版では
原作のそういう楽しいワクワクする部分ばかりを抽出して
ややこしい話はばっさりカットしてあることでも分かるように、
クドい蘊蓄は純粋にお話を楽しむには邪魔で鬱陶しいですよ、やっぱり。 普通の人は娯楽の世界の中でまで難しい事は御免だから。
そうなると「面白い物語」=「映像化して面白い話」なわけで、
海底二万里のダラダラクドクド長い蘊蓄部分みたいに
映像化しても面白くない部分は、カットしないと受けが悪い。
今は亡き野田昌宏が「SFは絵だねェ」と言ったけど正にその通りで、
近頃の映画はSFに限らずCG使いまくりのビジュアルが売りだし、
小説も売れてるのは「字で書いたアニメ」みたいなのばっかり。
海底二万里も忠実に映像化したら、半分は「海の生き物図鑑」に
なっちゃって、見る人の大半は物凄く退屈するだろうね。 八十日間世界一周読んだけど、なかなか面白かった
でも創元社でヴェルヌ揃えるつもりが↑のレス見たら
子供向けのやつのがいいみたいね
ブックオフの105円だとなかなかないから
子供向けのやつ買おうかな 激遅レスだけど>>68
19年ぶりに再読してみたけど、あまりにも退屈でつまらなすぎる!
「一般人が意に反して新発明のマシンに乗り込んで驚異に満ちた旅を体験する」という展開から
「海底二万マイル」の焼き直しと言われてるけど、焼き直そうと努力してみたけど大失敗って感じ。
二人の主人公がロビュールと完全に反目してるからロクに会話もなく、
一緒に行動する事もないから、話が盛り上がらない事おびただしい。。
しかも空中旅行でホイホイ降りるわけにもいかないので俯瞰するばかりで、やった事と言ったら
@何の意味もなく鯨を一頭殺す、
A王の追弔に大量の奴隷を生贄にする儀式に乱入して上空から撃ちまくって奴隷を逃がす
B漂流していた救命ボートに上から水や食料を与え、ロープで曳いて陸地にまで連れて行く
この程度。流石のヴェルヌも老いたらこんなものか。
とりあえず救いはネタが無い分「海底」よりかなり短いってことかな。 >>111
創元だけではなく集英社文庫と合わせないと物が揃わないのでは?
とは言え多くが絶版や在庫切れなので古本を探すことになりますが、
今はウェブで簡単に見つけられますからね。
ところで老婆心ながら「子供向け」ではなく「児童書」と呼ぶべきかと。
>>112
肝心のロビュールが、ネモ船長と違って魅力ゼロですしねぇ。
ただ謎なだけで、それもこれっぽっちも解明されないままですし。
乗せられてる二人にしても、徹頭徹尾脱走のことばかり考えてて、
ロビュールと一緒に冒険しようなんて気持ちは一切ありません。
これじゃストーリーが盛り上がるはずもないですよね。
続編の「世界の支配者」は、さらにgdgdでつまらなくて辛いですが、
どちらも児童書版が出てないのも宜なるかな、て感じですね。 ポー最後の三日間とかいう映画観てきたけど、すげー詰まらんかった
サスペンスとは思えない程に行き当たりばったりな展開と、コジツケにすらならない無理のある設定
ポーの作品から引っ張ってきた演出や小道具が説明ナシにちりばめられてて、小ネタ探しは面白いのに・・・
主演俳優の間延びした顔はどう贔屓目に見ても、神経質そうに眉をひそめた実際のポーとはかけ離れてるし BOOK OFFで岩波少年文庫の「海底二万里」
上下巻を各105円で発見、買ってきた。
ほぼ全訳みたいだけど、どんなもんかな。 >>115
いいなぁ・・・ウラヤマスィ
俺もわざわざ新品を買う気にはならないんで
児童書の「海底2万マイル」の古本を探してるんだけど
めちゃ抄訳で挿絵もヘボいポプラ文庫のしか手に入ってない
せめて青い鳥文庫のがホスィ
>>116
俺が今までに古書店(主にブックオフと古本市場)で
手に入れた「海底二万里」のリスト。
ポプラ文庫「海底二万マイル」(旧・新)各105円
講談社青い鳥文庫「海底2万マイル」105円
岩波少年文庫「海底二万里(上・下)」各105円
福音館古典童話「海底二万海里」300円
学研少年少女世界文学全集「宇宙戦争/海底二万里」105円
創元SF文庫「海底二万里」105円
集英社文庫ヴェルヌ・コレクション(旧)「海底二万里」105円
あと欲しいのは偕成社文庫の上・中・下の三巻本くらいかな?
ちなみに個人的に読んでて楽しいのは学研と青い鳥文庫。
ダメなのは端折りすぎ+ヘボい挿絵のポプラ文庫と、
逆に完訳で冗長&退屈な岩波、福音館、創元、集英社。
だから偕成社も自分には合わないだろうとは思ってるけど、
そこはコレクションってことで。 >>118
ネットならともかくリアルの古本屋で
そんなに見つけられるのは
ツキがあるのか努力or執念なのか 古本屋で青い鳥文庫の「宇宙戦争」を発見。
少し傷んでるけど2008年の版でわりと新しいから
全然日焼けもしてないし、105円なら文句なし、
とレジに持ってったら、何と半額セールで52円!
実は甥っ子に読ませようと思って買ったんだけど、
一応自分でも…と読んでみたら、これが面白い。
もちろん創元とかと較べたら抄訳なんだけど、
原作の味を損なわずに読みやすくなってて、
大人が読んでも結構楽しめるレベル。
これで52円はお買い得だったなぁ。 >>120
青い鳥文庫の宇宙戦争は擬音とかセリフとかチョイ大げさな気はするが
メインの読者の子供に退屈させず完読させるためには必要な事なんだろうし
行き過ぎた省略とかおかしな改訳もなく分かりやすいから児童書として良いとオモ
それに良く出来た児童書はあまり読書習慣のない大人にも向いてるしな
それにしても52円とはマジお買い得だったな
ところでその宇宙戦争だけど絶版なのか講談社のサイトから消えてるんだよな
まさかホームズや若草物語みたいにアニメチックなイラストで新装版か?