>>13 >>22
青い鳥文庫の宇宙戦争は読みやすくて嫌いじゃないけど、
ちょっと引っかかる点が二つあるんだよな。

@地球との衝の1894年に火星で謎の発光が観測される
Aその後の二回の接近時にも同様の現象が
Bこの事件は「今」から六年前に起きた
この内Bの一文と、衝の間隔の説明が無いために、
「発光現象=円筒の発射」とも読み取れてしまい、
その前に「20世紀の初めに云々」と言っておきながら、
火星人の襲来が1894年の事件のようにも思える。

主人公は望遠鏡で火星を観測して「火星近くの三つの小さい
光る点」=恒星を見て、宇宙の広大さを感じるんだけど、
これを「光る点=火星人の円筒」と言い切ってるのは絶対変。
そもそも望遠鏡で見えるのかも疑問だし、まだ一個しか
発射されてない物が三個も見えるってのもワケワカ。

その点、父親の福島正美による1968年出版の学研版では、
どちらもしっかり訳してあって何の問題もないんだけどさ。