ヴェルヌの作品に出てくるアフリカ人やアジア人の描き方は、いくら時代がそうだとはいえ
差別的過ぎる。

同じ帝国主義全盛の作家でも、ソロモン王の秘宝のハガードは、アフリカ人の中にも
理性のある知的な人物として描いている。ハガードの場合は、植民地で暮らしていたから
現実のアフリカ人を見ているから、彼らの中にも立派な人間があることに気付いたが、
ヴェルヌは、本国で暮らしていたから、伝聞などに頼らざるを得ないから
あんな風な差別的に描いたのだろう。