>>497
例えば同じウェルズ作でも「タイム・マシン」は未来=非日常が主な舞台ですよね。
ですから「オズの魔法使い」なんかのファンタジーと同じで、
作中で多少おかしな事が起こっても「そこでは普通の事なんだ」と納得してしまい、
大して不思議とも怖いとも思わず、あまり感情に響かないんです。
ですが「宇宙戦争」は、全く異質な侵略者が平穏な日常世界に
押し入ってきて破壊しまくるので、怖さが身近に感じられるんですよ。
正直SFより怪獣物や災害パニック物に近い面白さなのかも知れませんが、
日常が舞台の後者の方が個人的には読んでて引き込まれますね。