>>69
自分は昨年末にハヤカワ版「トリポッド」全四巻を読了したよ。
凄くってまではいかないけど、まぁまぁ面白かったかな。
ラストが子供向き小説にありがちな一筋縄の大団円ではなく、
ややペシミスティックというか、シニカルなのは良かった。
訳者あとがきだと、これが向こうでは児童書の定番らしいけど、
最近だとファンタジーはともかく、SFは子供にイマイチ受けが
良くない(ように感じる)日本とは、かなり違う感じだなぁ。

ところで、第三巻の訳者あとがきに「トリポッドとは一般的には
カメラの三脚の事で、あれが歩き出したら…と想像したのが、
著者の発想の原点でしょう。」とあるんだけど、
これってウェルズの「宇宙戦争」に出てくる、あの超有名な
マーシャン・ウォーマシンの存在を完全に無視した物言いで、
正直言って激しく納得いかないんだけど。