車椅子のまま、何とか事務処理だけはしようと気合いで頑張った。

そして、嫁の代わりに俺が家事をしようと思いゆっくりしか出来ないけど、料理と洗濯と簡単な掃除だけは出来る様になった。

完全に専業主夫状態になった俺は嫁に対して、かなり負い目があった。
悔しくて、辛くて、しにたくなる時もあった。
それでも嫁は「なぁ~に言ってるの!あんたがいなきゃ仕事の指示出せないじゃない!!
あんたは家の事やってくれてるんだから立派に働いてるよ!!
仕事の事は、私にまっかせなさーい!!」と言って、常に明るく振る舞っていた。
俺も、嫁や従業員が励ましてくれる事もあり足は治らないが、心はかなり回復した。

事故から数年経ち、いつの間にか嫁は立派な経営者となった。
俺が指示する事もあるが、ほとんどは嫁の判断でやっている。
従業員も、定年退職した人以外はずっと同じメンバーがいてくれて若い人も少しづつ増えてきた。


そして、ここ何年間の間で
俺は自分の事と、仕事の事で頭がいっぱいで
嫁に「愛してる。」と言っていない事に気づいた。
俺みたいな、障害者で、主夫やらせてもらっている分際で嫁に愛してるなんて言ってもいいものか?と思ったがここに書いてる皆の書き込みを見て、勇気を貰い

昨晩、決行した。


仕事から帰ってきた、汗だくの嫁に風呂を進め
その間、俺は自分と嫁の分の晩酌を用意した。
この時点で、俺の心は何故か緊張しっぱなし。
嫁が風呂から出てきて、二人で酒を飲んだ。