こんな夜更けに、厨房板にクソスレを立てたのは誰だろう。
それはガリとゴリだ。ガリはおびえるゴリをひしと抱きかかえている。

ガリ   「ゴリよ、なぜ顔を隠すのだ」
ゴリ  「ガリには丹久枝が見えないの?ヅラをかぶって、またハゲの話をしてる…」
ガリ   「あれはたなびく霧だ……」
丹久枝「おぼちゃんたばこちゃん、一緒においで、面白い遊びをしよう。甲山にはきれいな花が咲いているし、
      白黒の服をよめがたくさん用意して待っているよ。」
ゴリ  「ガリ!きこえないの。丹久枝がぼくにツイッターで合図するよ!」
ガリ   「落ち着きなさい、妄想アスペが下手なコピペでスレを埋め立てているだけだよ。」
丹久枝「嫁に合図するわとか、いやがらせれすするなら、電話も今後やめるので、彼と別れるわ、」
ゴリ  「ガリ!見えないの、あの暗いところに丹久枝の書き込みが!」
ガリ   「見えるよ。だが、あれは古い四次元殺法コンビのAAだよ。」
丹久枝「上、面白いレス、ありがとう、よめよりわたしのほうがいいでしょ、よめでないよね、違うなら言って、」
ゴリ  「ガリ!丹久枝がぼくに電話をかける!丹久枝が受話器を取らせようとする!」

ガリはぎょっとして、馬を全力で走らせた。あえぐゴリを両腕に抱え、やっとの思いで館に着いた……
翌日、さんさんタウンで冷たくなっている丹久枝が発見され、ガリとゴリは病院内で静かに息を引き取った