NHK4月25日 13時18分
沖縄県北谷町で中学生の少女に乱暴したなどとして警察に逮捕され、
その後、不起訴になったアメリカ海兵隊の2等軍曹について、アメリカ
海兵隊は、子どもに対する乱暴や誘拐などの軍法違反にあたると判断し、
軍法会議にかけることを決めました。軍法会議にかけられるのは、
沖縄県うるま市のアメリカ海兵隊キャンプコートニー所属のタイロン・
ハドナット2等軍曹(38)です。この2等軍曹は、ことし2月、
沖縄県内の路上で当時中学生の少女に声をかけて連れ出し乱暴したとして
警察に逮捕されましたが、被害者が告訴を取り下げたため不起訴になり、
釈放されました。そして、日米地位協定に基づいて2等軍曹の身柄が
アメリカ側に移され、海兵隊が捜査を続けていました。その結果、
2等軍曹の行為は16歳以下の子どもに対する乱暴や誘拐などあわせて
5つの軍法違反にあたると判断し、「軍法会議」にかけることを決めました。
軍法会議が開かれる日時や場所について、沖縄のアメリカ海兵隊報道部は
「決まりしだい明らかにしたい」としています。この事件のあと、沖縄では、
相次ぐアメリカ兵による犯罪に抗議する大会が開かれるなど、
アメリカ軍の綱紀粛正の徹底を求める声が上がっていました。