BIには世間的にはどちらかというと新自由主義的なバイアスがかかって、
そのイメージが付着している場合が多いから、
新自由主義的バイアスがかかったままBIを提示すると、
共産党にかぎらず、左派の人たちはかなり警戒の目を向けるはず。
しかし、ゴルツとかヴァンパリースのような左派よりと思われる人たちも
真剣に唱えていることを考えると、新自由主義的イメージは一面的であって、
BIを好意的に見るべきでない理由にはならないと思うんだけどなあ。

ゴルツはもともとサルトルなどマルクス主義の影響を受けているエコロジストで、
ヴァンパリースはリアルリバタリアニストを自称する人で、マルクス主義者では
ないと本人は言っているらしいけど、ただしこの人、分析的マルクス主義学派出身でしょ?
英文サイトのなかには彼の考えを、資本主義の道による共産主義と称しているものもあった。
この考えは、なにを隠そう、そもそもマルクスとエンゲルスにも見出せるものじゃなかったか。