ルーマニアの犯罪率について

しかし、この犯罪統計は犯罪発生認知件数ではなく、捜査に着手した犯罪捜査件数で示されており、
同統計のみをもって実際の犯罪の増減について論じることはできません。

さらに、2012年8月に当地で発生した日本人旅行者殺害事案の容疑者にかかる複数の余罪捜査が進められる中で、
警察官が余罪事件の被害者から被害申告を受けたにもかかわらずこれを不受理とした事実が明らかとなったことからも、
統計には表れない犯罪が相当数存在するものと思われます。

こうした中、近年ルーマニアでは、政治情勢の不安定、経済格差の拡大、及び不景気による雇用情勢悪化等から、
治安状況の悪化が懸念され、殺人等の凶悪犯罪やスリ、ひったくり、置き引き、車上ねらい、
自動車盗などの金品の窃取を目的とした路上犯罪が目立っているほか、横領、脱税、汚職などの経済犯罪が増加傾向にあります。

ブカレストは人口では国全体の約10%を占めるのに対し、犯罪発生数は12〜14%、路上犯罪では41%を占めている
(※ルーマニアの人口は1993万人、日本の6分の1未満。そこに犯罪率が3倍ということは、同じ人数とすれ違った場合、日本に比べて20倍近くの犯罪被害リスクがあるということになる。)

殺人が2010年は23件であったのが2011年は34件と約1.5倍に増えているとのことであり、ルーマニアの他地域に比べて治安の悪さが浮き彫りとなっています。
また、約185万人いるといわれているロマ人を抱えていることも問題の一つであるとの指摘もあり、実際にロマ人が犯罪加害者になっている事例があります。

>>417
だね。