ローマ法王
性的虐待見逃し解任…司教に指針
毎日新聞:2016年6月5日 22時28分
http://mainichi.jp/articles/20160606/k00/00m/030/080000c

 【ローマ福島良典】フランシスコ・ローマ法王は4日、神父らによる児童への性的虐待を見逃していた司教を解任するとの対処方針を発表した。

 法王は、他者や社会に重大な損害をもたらしたり、そのような行為を見逃したりした司教は解任対象になると指摘。
性的虐待の場合、解任の「重大な事由」にあたるとの見解を示した。

 神父らによる性的虐待は近年、カトリック教会を巡るスキャンダルとして表面化。
被害者団体は、性的虐待を隠蔽(いんぺい)いしてきた司教の責任を追及するようバチカン(ローマ法王庁)に求めてきた。

 バチカンは昨年6月、性的虐待の隠蔽など「聖職乱用」の罪に問われた司教を裁く法廷を新設すると発表したが、AP通信によると、内部の抵抗などで実現していない。