「リベラルな教育、ほめて伸ばす教育が正しいとされてしまっていますが、ほめて子供が伸びるわけないじゃないですか。
学校の先生も文科省や教育委員会から“子供たちのほめるべきところを見つけましょう。叱ってはいけません”と指導されていますが、
こんな教育で、人として必要な能力や人間性が身につくわけがありません。
叱ったり、体罰を加えたりして不快感を与えることが必要で、子供に不快感を与えない教育は間違っています。子供が自分の力で不快感を取り除く過程で、進歩する能力が身につくんです」

「うちの教育の基本は大和魂。これは心身一如、精神が肉体を動かすという考えに基づく科学的な進化論です。
かつて登校拒否児たちを預かっていたときも、大和魂で教えたからこそ、彼らを治すことができました。
それなのにマスコミは私たちを潰した。“力による教育はイカン”と唱える連中が、力でもって私たちを潰したのです」

その結果、もはや手遅れなのだという。

「日本は潰れます。もう立て直すこともできませんから、うちではこう言っています。“日本が潰れた後に盛り返していける人材を育てよう”。
だからいま、うちのスクールでは幼児教育が中心です。
日本の教育が失敗している原因は3〜8歳、幼稚園から小学校低学年の子供たちの教育がきちんとできていないところにあるからです。
昔と違って、中学、高校からうちで預かっても手遅れ。ない袖は振れない。進歩する能力が備わっていない人間を教えても、意味がありません」

戸塚ヨットスクールが昭和、平成、令和と続いているのは、極論のなかにも説得力があるからか。

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