小林よしのり

朝日新聞と産経新聞はグローバリズムが好きだ。

弱肉強食で格差を拡大するグローバリズムが大好きだ。
イギリスのEU離脱にも、アメリカのTPP離脱にも、相当嘆いている。

朝日新聞も産経新聞も、グローバリズムで崩壊寸前になり、
将来不安が増す中間層が、ネトウヨ化し、下層民や弱者や少数者をヘイトスピーチする状況を放置したがっている。

中間層が崩れることは、資本主義のエンジンを失うことなのだが、
それに気づきもせず、グローバリズムの継続を願っている。

テレビのコメンテーターたちも、トランプ大統領誕生を嘆き、ボロクソに言っている。
日曜朝の関口宏が司会の番組は、今までグローバリズムを批判していた

その「自由」「平等」「民主主義」の理念を中東に押し付け、
イラクを崩壊させ、シリアを無秩序化し、大量の移民を出した事実をもう忘れたのか?

アメリカの「理念」を世界中に押し付けることこそが帝国主義だったのに、なぜそれを肯定するのか?
アメリカ帝国主義の完成を、そんなに望んでいたのか?

誰もかれもが分裂症だ。